教皇、赤道ギニア、バタ刑務所訪問 獄中生活を内省と個人的成長の場に

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教皇、赤道ギニア、バタ刑務所訪問 獄中生活を内省と個人的成長の場に

【バタ(赤道ギニア)4月23日OSV】教皇レオ14世は4月22日、赤道ギニア最大の沿岸都市バタにあるバタ刑務所を訪問し、受刑者たちに「神の愛から排除される人はおらず、神は決して飽くことなくゆるし続けられます」と語った。
 「私たち一人一人には独自の物語、間違い、苦しみがありますが、皆、主の目には尊い存在として映っています」と、教皇は獄中生活を送る人々に語りかけ、「このことは確信を持って言えます。なぜなら、イエスがあらゆる出会い、行動、ことばの中で、私たちに明らかにされたことだからです」と説明した。
 同刑務所には現在、38人の女性と613人の男性が収容されている。オレンジと褐色の受刑者服を身に着けた受刑者たちは、教皇の訪問に喜び、踊ったり、歌を歌ったり、旗を振ったりして迎えた。3人の男性受刑者がそれぞれの証しを分かち合った。そのうちの一人は教皇に、自分たちは平和の道具になりたいと願っていると述べ、新たな一歩を踏み出せるよう祈ってほしいと訴えた。
 教皇はスペイン語で、赤道ギニアに滞在中、「豊かな文化、言語、伝統に恵まれた国」で貴重な経験をしたと受刑者たちに語った。
 「皆さんの家族、共同体、信仰は、この国の力の大きな原動力です。皆さんも、この国を築いている一員なのです」と言葉をかけた。
 彼らの獄中生活にも言及し、「司法には社会を守る目的があります。しかし、効果を発揮するためには、常に全ての人の尊厳と潜在能力を促進しなければなりません。真の正義とは、単に罰を与えることではなく、悪によって傷つけられた被害者の生活、加害者の生活、共同体の生活の再建を手助けすることです」と述べた。
 「これは計り知れない取り組みです。不正義によって負わされる傷を防ぎ、癒やすために、一部は刑務所内で対処できますが、そのほとんどは、国全体の共同体を巻き込んでいかねばなりません」
 教皇は受刑者たちに、獄中生活を「孤独で寂しい場所」として過ごすのではなく、「内省と和解と個人的成長の場」として過ごすよう励ました。さらに受刑者たちの家族は彼らを愛し、待っている。神は受刑者たちを見捨てないと強調した。
 「人生はその人の過ちだけで定義されるものではありません。しばしば過ちは困難で複雑な環境の産物です。常に、やり直し、学び、新たな人へと生まれ変わる可能性があります。…つまずきの後、立ち上がる人は常に以前よりも強くなるということを忘れないでください」と励ました。

 愛の光は世界を変える

 刑務所を訪問する前、教皇はモンゴモで朝ミサをささげ、前教皇フランシスコの名を冠した技術学校を訪ねた。その後バタへ飛び、カテドラルに立ち寄り、2021年の爆発事故で死亡した100人以上の犠牲者のために祈りをささげた。そして刑務所訪問後の夕方、教皇はバタ・スタジアムで家族と青年たちとの集いを開いた。
 暑さと激しい雨の中で始まった集いに、教皇レオ14世が姿を現すと、スタジアムの内外に集まった約5万人の人々が歓喜の声を上げ、歌い、踊った。
 スピーチの中で、教皇は信者たちに「愛の素晴らしさに刺激をもらいましょう」と呼びかけ、「イエスが私たちに与え、教えてくださった愛を証しする者となりましょう!日々、愛することは素晴らしいことだと示しましょう。あらゆる状況の中で最大の喜びは、特に最も支援を必要としている人々に手を差し伸べ、与えることを知ることから、つまり、私たち自身をささげることから湧き上がるのです」と続けた。
 「家庭で育まれ、信仰のうちに生きられる愛の光は、世界――その構造や体制でさえも――を真に変えていけます。そうして全ての人は尊重され、誰も忘れ去られることはないのです」と教皇はバタ・スタジアムで強調した。「共にこのことを確固とした決意と、喜びあふれる取り組みにしていきましょう。そうすることで十字架につけられて、復活されたキリスト――赤道ギニアの光であり、アフリカ、ひいては世界全体の光である――が私たち皆を、希望にあふれる未来へと導いてくださるでしょう」と力を込めた。

4月22日、赤道ギニアのバタ刑務所を訪問し、手に口づけを受ける教皇レオ14世 (OSV News photo/Simone Risoluti, Vatican Media)
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