ダイヤモンド鉱山近くでミサ 人々の叫びはキリストに届く
【サウリモ(アンゴラ)4月20日OSV】教皇レオ14世は4月20日、アンゴラのダイヤモンド採掘の中心地、同国の北東に位置する都市サウリモを訪れ、ミサを司式した。ミサに集まった数万人に対し、悪に直面しているときでも、「キリストは人々の叫びを聞いておられる」ということに信頼を置くようにと語りかけた。
サウリモはコンゴ民主共和国との国境の近くに位置し、アンゴラ最大のダイヤモンド鉱山、カトカから約32キロのところにある。
アンゴラのダイヤモンド産業は長く搾取を指摘されてきた。教皇はポルトガル語で説教し、この地域で長らく問題視されてきた天然資源の採掘と不平等といった社会の現実について言及した。
「私たちは現在でも、多くの人の希望がどれほど暴力によってくじかれ、傲慢(ごうまん)な人によって搾取され、裕福な人によってだまし取られているのかを知っています。その結果、不正義が心をむしばみ、全ての人のパンであるはずのものが、一握りの人の所有物となっています」
「これらの悪に直面して、キリストは人々の叫びを聞き、倒れても私たちを立ち上がらせ、あらゆる苦しみにある私たちを慰め、自分の使命を全うできるよう励ましながら、私たちの人生を新たにしてくださいます」と教皇は続けた。
州当局によると、照りつける太陽の下、約4万人がサウリモの広場に集まりミサに参加した。さらに2万人が、ミサのための警備区域の外で参加した。
教皇は人々に、キリストのうちに「私たちの復活を宣言することは、声を見いだすことです」と説いた。「ご聖体が、主が私たちに与え続けてくださる生きたパンであるのと同様に、主がともにおられるその歩みに終わりはありませんに終わりはありません。ですから、復活された方はその霊の力を通して、私たちの人生を開き、生涯の終わりとしての死を取り除かれます」
「私たちは、この世で死ぬために生まれたのではありませんし、肉や魂の腐敗に隷属するために生まれたのでもありません。あらゆる形態の抑圧、暴力、搾取、不誠実さも、キリストの復活、つまり、私たちの自由という最高のたまものを打ち消すことはできません」と教皇は強調する。
さらに説教の中で、教皇は真の信仰を「迷信的な習慣、つまり私たちにとって都合の良い時だけ、あるいは都合の良い間だけ、神を崇拝するといった偶像におとしめる習慣」に置き換えたり、「主の最も素晴らしいたまもの――すなわち、常に神の民を大切にすること――を口実や報酬や交渉材料にしたり、たまものを授かった人々が間違った解釈をしたりする」ことに対して、警告を発した。
「キリストを間違った動機から求める」ことはあり得る。「特にキリストを権威者として、あるいはお守りとして」求めることがあるが、主は「このような不誠実な求めを拒否されることはありませんが、回心を促されるでしょう」と教皇は付け加えた。
「キリストは私たちを、自由へと招いておられます」と教皇は、アンゴラのカトリック信者に宣言した。
「知恵の宝庫」、高齢者施設を訪問
ミサの前、教皇は高齢者施設を訪問した。そこでは60歳から93歳の74人の高齢者が暮らす。多くの高齢者は弱った体を抱えて施設に来る。家族が高齢者を、しばしば「魔術を使った」と訴えて見捨てた後、介入した警察によって連れてこられるのだ。
施設の職員は、そのような訴えは、年老いた親族の世話が重荷となることを避けるための口実として、徐々に聞かれるようになったと語った。ある介護職員は、バチカン・ニュースに、社会は高齢者の価値を再認識するべきだと考えると語り、今回の教皇の訪問は社会にとって、「計り知れない教訓」になると話した。
教皇の施設への訪問は、喜びの時となった。数人の入居者たちは、教皇の姿が見えると、踊って歓迎した。そのうちの一人は、つえを突きながら踊っていた。
「最も弱い立場に置かれた人への処遇は、国の社会的生活の質を示すとても大切なしるしです」と教皇は述べた。
そして「高齢者は単に支援を必要としているだけでなく、何よりもまず、耳を傾けられることを必要としているのです。なぜなら、彼らの中には、人々が生きるための知恵が保たれているからです」と教皇は強調した。

