【パビーア(イタリア)6月20日OSV】教皇レオ14世は6月20日、イタリア北部のパビーアを司牧訪問し、サン・ピエトロ・イン・チェル・ドーロ聖堂で聖アウグスティヌスの墓前にひざまずき祈りをささげた。かつてこの聖堂に前教皇ベネディクト16世が訪れた際には、聖アウグスチノ修道会の総長として自らが案内役を務めたが、今回は、同修道会史上初の教皇として訪問した。
この聖堂への訪問は、今回の司牧訪問の主な目的で、この聖堂には聖アウグスティヌスの亡きがらが、8世紀以来安置されている。
聖堂の中には、イタリア北部のロンバルディア州全域から集まった司教、司祭、修道女、神学生、一般信徒が教皇の到着を待っていた。地元当局によると、約1800人が、この何世紀も前に建てられた聖堂の内外に集まった。
アウグスチノ修道会員たちと共に聖堂に入った後、教皇は、聖アウグスティヌスの墓前でひざまずき、祈りをささげた。5世紀の司教、神学者アウグスティヌスは、教皇自身の召命に影響を及ぼした同修道会会則の制定者でもある。
「聖アウグスティヌスという人物は、尊い光で輝いています」と教皇は述べ、「外に出て行くな。あなた自身の中に帰れ。真理は内的人間に住んでいる」(『真の宗教』三九・72)と、聖アウグスティヌスの言葉を引用した。
その内面への立ち返りは、現代世界の気ぜわしさ、特に若者の間に広がる不安に直接語りかけると教皇は述べる。
「今、全ての人に共通に必要なのは、自分に立ち返ること、外からのさまざまな刺激に気を散らさないこと、私たちの人生を導き、人間関係を活気づける意味を探し見いだすことです。これらの必要性が、今日、慌ただしく気を散らされがちな日常生活の中にあっても、さまざまな形で浮き彫りになっています。特に若い世代から投げかけられる問いの中に、それが表れています」と教皇は述べた。
「多くの人が、霊的欲求を失ったように見えたり、あるいはさまざまな理由から、その人たちの人生にとってキリスト教の信仰がもはや魅力的に映らなくなったりする時代に、私たちは何よりもまず、福音を宣教することが求められているのです。福音とは、喜びにあふれ、人々を解放するイエス・キリストのメッセージで、信仰の素晴らしさを私たちの人生や社会にもたらしてくれるものです」
また教皇は参列者たちに、それぞれの証しの中心にイエスを据え続けることによって、他者を信仰へと導くよう促した。「私たちは福音の中心、つまりイエスを宣(の)べ伝えなければなりません。イエスはその受肉と死と復活を通して、私たちに神の神秘を、同時に、私たち自身の神秘を明らかにしてくださいます」と教皇は語った。
聖アウグスティヌスの聖遺物は、720年ごろパビーアに移された。尊者ベーダによると、聖アウグスティヌスが430年に、現在のアルジェリアに当たるヒッポ・レギウスで亡くなった後、その亡きがらはサルディーニャのカリャリに運ばれた。その後、ランゴバルド王国の王、リウトプランドの叔父に当たる司教が亡きがらを手に入れ、パビーアへ持ち帰っていた。

