ソマリアで再び深刻な人道危機 教会、援助継続もまだ財源不足

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ソマリアで再び深刻な人道危機 教会、援助継続もまだ財源不足

【ナイロビ(ケニア)5月22日OSV】ソマリアが世界で最も深刻な人道危機の一つに直面し、再び大惨事の淵に立たされている。
 「ソマリア全土で、約650万人が緊急性の高い食料不足に陥り、180万人以上の子どもたちが急性栄養失調に苦しみ、中でも数十万人が深刻な急性栄養失調から迅速な治療を必要としています」と、セーブ・ザ・チルドレンなどを含む国際援助団体は5月20日、共同で声明を発表した。
 この数字は、食料不足や飢餓の深刻度を五つの段階に分けて評価する世界共通の指針、「総合的食料安全保障レベル分類」の4月から6月までの最新データと一致する。
 ジブチの司教で、ソマリアの使徒座管理者のジャマール・ブロス・スレイマン・デイブス司教は、国際社会からの継続的な注目と連帯を求め、ソマリアの危うい複雑な人道上の現実を指摘した。
 司教は「人道状況は実際にとても深刻です」と、OSVニュースの取材に答えた。また人道危機は最近発生した干ばつ、移住者の問題、食料不安、気候変動による打撃によって増幅され、その規模は広範囲にわたる。一方で、入手可能な物資は依然として足りていない。「この理由から、国際社会の継続した連帯と支援が不可欠です」
 何百万人もの人々は、医療や清潔な水といった必要不可欠なサービスを受けられていない。教会は、カリタスソマリアを通して、あるいは人道支援団体や国際団体と協力して支援を続けているが、それでも物資などが不足している。
 支援団体の指導者たちは、経済的圧力によって人道支援の必要性が増す中、危機は一層深まっていると語る。
 支援団体の一つ、ノルウェー難民委員会のソマリアでの責任者、モハメッド・アブディ氏は、ホルムズ海峡の封鎖以来、ソマリアでは燃料価格が150%、基本的な主食が50%高騰し、広範囲で飢餓も発生しており、大きな経済的打撃を被っている、と語った。
 「人道支援の資金は必要な分の15%しか集まっていません。私たちは、刻々と悪化していく状況をリアルタイムで見ていますが、それを食い止める資源がありません」とアブディ氏は危機感をにじませる。

 支援頼みの開発の不安定さ露呈

 ソマリアの状況は、米トランプ政権が対外援助事業を担ってきた国際開発局(USAID)を2025年に廃止した時から、すでに危うかった。さらにイランでの戦闘が発生し、支援団体にとってさらなる課題となった。
 米国のニューヨーク・タイムズ紙は、「ソマリアは食料、肥料、燃料を大幅に輸入に頼っている。船舶がホルムズ海峡の封鎖で足止めされているため、主要な物資の価格が約2倍に跳ね上がった。多くの貧しく不安定な国々では、食料価格が上昇するにつれて飢餓も増す。ある支援関係者が『支援後の時代』と表現した時代に、戦争のような世界的な衝撃がどのように展開するか、私たちは初めて真の試練を目撃している」と報じた。
 ソマリアの長期にわたる不安定な情勢は、援助活動をさらに困難にしている。東アフリカのアルカイダ系の反政府武装組織のアルシャバブからの攻撃にも直面しているからだ。
 このような困難な状況にもかかわらず、カトリック教会は目立たないが、意義のある存在感を示している。ソマリアではイスラム教徒が圧倒的(99.9%)で、キリスト教共同体は小さく、主に都会に集中し、その多くは改宗者。
 デイブス司教は、慎重に目立たないように司教職を果たしているが、支援活動や協力を通して人々と緊密につながっていると話す。「ソマリアで直接活動することは必ずしも可能ではありませんが、聖職者やチャプレン、また特にカリタスソマリアを通じて、ソマリアの実情を定期的に聞いています。カリタスソマリアは教会の社会的、人道的支援を代表してくれています」
 「教会の主な使命は証し、人道支援、寄り添い、対話と人々の間のきょうだい愛の促進を通して果たされています」と司教は語る。大規模な苦しみにもかかわらず、司教はソマリアの未来に対し、控えめではあるが希望を表した。そのためには、和解、制度設計、若者たちへの投資の重要性を指摘する。
 「恒久的な平和を築くには、治安対策だけでなく、若者が活躍する機会への投資、社会的発展、社会においての信頼と協力の強化も必要になります」

4月29日、ソマリアのバイドア病院で、栄養失調となった子どもを抱く、国内避難民となったソマリア人の女性。支援団体と教会組織は、ソマリアは人道危機のがけっぷちに立たされていると警告した。度重なる干ばつ、国内避難、長引く不安定な情勢、資金不足によって、650万人近くの人々が緊急性の高い食料不足に陥り、180万人以上の子どもたちが「急性栄養失調」で苦しんでいる (OSV News photo/Feisal Omar, Reuters)
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