「ローマ教皇庁で働く人の祝祭」 聖性を求めて使命に奉仕する

【バチカン6月9日CNS】聖座(ローマ教皇庁)で働く人々はキリストに従って聖性を生きることでその使命に奉仕できる、と教皇レオ14世は強調した。
 「教会の豊かさはマリアの豊かさそのものです。そして、その信者たちが御母の生き方を『少し』でも生き直すことで実現します。つまり、イエスの愛に倣って愛することです」と教皇は説明する。
 「教会と聖座の豊かさは全てキリストの十字架にかかっています。そうでなければ、見かけ倒しか、もっと良くないことになります」と教皇は6月9日、「教会の母聖マリア」の記念日に祝われた聖年の「ローマ教皇庁で働く人の祝祭」のミサ説教で語った。
 教皇は説教で、教会の使命と教会の母としてのマリアの間の関係性を強調した。
 「実際、マリアと教会の母としての豊かさは、その聖性と不可分に結び付いています。それはキリストに従うことです」と教皇は指摘する。

 みことばは 聖性への歩みを照らす ともしび

 「聖座は教会が聖であるのと同じく聖です。その原初の核心とその存在自体の成り立ちによるものです」と教皇は続ける。「そうして使徒座はその根源の聖性を保持し、その根源によって保持されてきたのです」
 ただ、聖座はまた「そのメンバー一人一人の聖性のうちにも生きています。ですから、聖座に仕えるための最善の方法は聖性を得るために努めることです。私たち一人一人がそれぞれの人生の在り方と委ねられた仕事に従って努めるのです」。
 教皇は説明を続ける。「例えば、ある司祭は自分の奉仕職のために重い十字架を担いながらも毎日、仕事場に行き、愛と信仰のうちに自分の能力を最大限に発揮して職務を果たそうとします。この司祭は教会の豊かさにあずかり、貢献しているのです。そして同じように、子どもや病気の両親が心配の種になっているなど、困難な状況がある家庭の父親または母親も、献身的に仕事に取り組み続けます。その親たちもマリアと教会の豊かさによって豊かさを体現しています」
 ちょうどマリアが使徒ペトロの奉仕職を支えたように、「母なる教会はペトロの後継者の奉仕職をマリアのカリスマをもって支えます」と教皇はさらに言葉を継ぐ。このマリアらしさは「キリストと聖霊によるたまものである母性によって」、ペトロの奉仕職に豊かさと聖性を与える。
 「親愛なる友の皆さん」と教皇レオ14世は祝祭の参加者たちに呼びかけた。「そのみことばのために神をたたえましょう。みことばは聖座に奉仕する私たちの日々の生活でも私たちの歩みを照らしてくれるともしびです」

6月9日、バチカンの聖ペトロ大聖堂内でささげられた「ローマ教皇庁で働く人の祝祭」のミサで、教皇レオ14世にささげものを奉納する家族(CNS photo/Lola Gomez)
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