サグラダ・ファミリア 「イエスの塔」完成 教皇、「美と芸術が人々を神に近づける」

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サグラダ・ファミリア「イエスの塔」完成 教皇、「美と芸術が人々を神に近づける

【バルセロナ(スペイン)6月10日OSV】教皇レオ14世は6月10日、スペインのバルセロナに建つサグラダ・ファミリアの新たに完成した「イエスの塔」を祝別した。また教皇が、この塔の落成式を記念したことによって、このバルセロナを象徴する教会は、高さ世界一のカトリック教会となった。教皇は、人々にキリストへまなざしを向けるよう促した。「キリストだけが、私たちに神についての真理、私たち自身についての真理を明らかにしてくださいます」
 教皇は教会の中でミサを司式し、高さ約172メートルとなる「イエスの塔」の落成を、何千人もの人々がサグラダ・ファミリアの中とその周辺に集まる前で、正式に記念した。
 「キリストへまなざしを向けることで、私たちはこの世界を新たな目で見ることができるようになります。そうして、十字架の塔は愛を表す旗となります。なぜなら神はこのようにして私たちを愛し、死の道具である十字架を希望のしるしへと変えてくださるからです」と教皇は語った。
 スペインのフェリペ6世国王は、教皇の到着をサグラダ・ファミリアで迎え入れた。ミサの前に教皇は、クリプタ(地下聖堂)へ向かい、この教会を設計したアントニ・ガウディの墓前で祈りをささげた。ガウディはカタルーニャ地方出身の創造力に富んだ建築家で、人生の43年間をサグラダ・ファミリアの設計と建築にささげた。1926年に73歳で逝去。この教皇ミサは、その没後100年にも当たった。
「神の建築家」として知られるガウディは、2025年の4月前教皇フランシスコによって尊者と宣言され、その列聖手続きに進展が見られた。
 教皇レオ14世は、ミサの説教の中で、ガウディは、キリストのいのちの神秘を石と光で表すことを目指していたとたたえた。
 教皇は、サグラダ・ファミリアを、人々を神へ近づける芸術と美の力の証しだと指摘した。
 「教会はその知恵の中で、昔の大聖堂の『ビブリア・パウペルム』(貧しい人々の聖書)を新たにしていきます。そこには、福音宣教のメッセージが豊かに残っています」と述べ、読むことができない人々にも信仰を伝えるために考えられた聖書の視覚的表現が中世の伝統にあったことを思い起こさせた。
 「画像が広く普及している現代において、芸術と美がどれほど福音宣教のための重要な手段になり得るかが今まで以上に明らかになりました」とサグラダ・ファミリアが果たす役割に期待をかけた。

 戦争、人工妊娠中絶、移住者の排除に反対するアピール
 
 約9000人の人々が、サグラダ・ファミリアの中で行われた教皇司式のミサに参列し、およそ12万人が聖堂の外で礼拝した。また説教の中で教皇は、人工妊娠中絶、戦争、移住者の排除に対する力強いアピールを行った。
 「親愛なる兄弟姉妹の皆さん、私たちは戦争を推進しながら、イエスを信じることはできません。誕生前の子どもを殺すなら、イエスを信じることはできません。苦しむ人、涙を流す人、悲惨な状況から逃げる人を見捨てるなら、イエスを信じることはできません」
 教皇はこのミサで朗読されたヨハネの福音から、「『わたしはある』ということを信じないならば、あなたたちは自分の罪のうちに死ぬことになる」(ヨハネ8・24)という一節を取り上げた。
 「これは強い言葉ですが、救いへの招きです。つまり、私たちに究極的な永遠の善を望まれるキリストによって差し出された自由への呼びかけなのです」
 「人間を創られた神は、私たちのインマヌエル(神は私たちとともにおられる)、すなわち、恵みとゆるし、救いと新たな人生の源泉となられます」と教皇は述べた。「ですから、私たちがイエス・キリストを信じないのであれば、私たちは依然として罪の中に存在し、私たち自身が死ぬだけでなく、隣人にも死をもたらしてしまうのです」

6月10日、教皇レオ14世は、スペインを訪問中、バルセロナにあるサグラダ・ファミリアでイエスの塔の落成式を行い、塔を祝別した。そのサグラダ・ファミリアの外に立つ聖職者たち (OSV News photo/Nacho Doce, Reuters)
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