教会での女性の役割拡大を提案 シノドス研究部会から新報告書

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教会での女性の役割拡大を提案 シノドス研究部会から新報告書

【ローマ3月10日ОSV】教会での女性の参加を研究するシノドス(世界代表司教会議)研究部会は3月10日、最終報告書を発表した。報告書は、教会の運営や指導的役割における女性の参加拡大を求めているが、女性の助祭職への可能性という問題については触れていない。
 この報告書は15ある研究部会から発行された3番目の報告書に当たり、残りの12の最終報告書も順次発行される。シノドス事務局長のマリオ・グレッグ枢機卿は、これらの報告書を「作業文書」と呼んでおり、これらの文書から教皇の判断を仰ぐための提案がまとめられる。
 今回の報告書の中で、同部会は福音宣教や運営に、女性が教役者と連携して指導的役割を果たせるよう「新たな場」を設けることを求めている。
 「秘跡の道と並行して、けれどもそれとは異なる形で、一般信徒、特に女性が参加できる新たな場を開くために、カリスマの道を実り豊かに追求することが可能です」「その結果として、教区内の統治を行う上で、そのような機会が生まれ、その機会を捉えるべきです」と文書は述べる。
 女性信徒は聖霊から特定のカリスマを与えられており、そのカリスマを認識すべきだともしている。
 「現代において、平等な人としての尊厳、またキリスト者としての尊厳に基づくだけではなく、神から授かったカリスマにも基づいて、女性信徒は教会の使命に参加する権利を有します」。文書は続けて、「新たな福音宣教が喫緊の課題」であり、それには「司祭という人材だけに頼る度合を減らし、女性の存在と貢献によってより豊かな宣教が可能となります」と書いている。

 教皇たちも女性を要職に起用

 同部会はまた、神学や教会法が、「洗礼の秘跡に根差し、叙階に由来するものとは区別された権限の行使の新たな形を模索するよう求めます。そうすることで、教会内で女性の指導的な役割での参加が効果的に行われるための教会法の適切な形が見いだされるでしょう」と提言する。
 「教会で女性が指導的役割を担うことを阻む理由や障害はありません」
 さらにこの文書は、「教役者の専門分野の再定式化」を勧め、それらの境界を再定義することで、「女性信者に責任を伴う新たな場をつくる道を開くでしょう」と提案する。
 この報告書では、シノダリティー(ともに歩むこと)についてのシノドスで論争の的となった女性助祭の可能性についての具体的な問題には触れていない。
 聖書と教会の伝統に基づき、教会での女性の権威の模範として、おとめマリアとマグダラの聖マリアを挙げている。
 「マリアはカリスマ的側面での最高の模範です。聖職位階には属していないものの、教会においてマリアは独自の権威と霊的豊かさを併せ持っているからです」
 マグダラの聖マリアについても、キリストがその復活を告げた最初の人として、聖マリアを選んだ点に言及し、「使徒たちは、マグダラの聖マリアから復活の知らせを受けました」と述べている。
 そして、教皇フランシスコとレオ14世が女性を教会の要職に登用したことは、女性が教会の要職に就いても、その職を全うできるし、現に全うしている証拠だとまとめた。

ミサで聖体を配る聖体授与の臨時の奉仕者。3月10日、教皇庁は教会における女性の参加を検討するシノドス研究部会からの最終報告書を公開した。報告書は教会の管理および、指導的役割において、女性の役割を拡大することを提案したが、女性助祭の可能性については言及していない (OSV News photo/CNS file, Gregory A. Shemitz)
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