教皇のサンマリノ共和国訪問 自由の重要性と促進を訴える

目次

教皇のサンマリノ共和国訪問 自由の重要性と促進を訴える

【バチカン8月22日CNS】教皇レオ14世は8月22日午前、世界で5番目に小さく、イタリア北東部に位置するサンマリノ共和国を訪れた。サンマリノは多くのカトリックの遺産を持ち、総人口約3万5000人のうち91%以上がカトリック信者。その一方で、公式な国教はなく、法律上も良心の自由と信仰の自由を保障している。
 聖座(バチカン)との正式な国交樹立から100年を迎える同国のモットーは「自由」だ。
 それもあり、サンマリノの政府関係者、賓客、住民との集いでのスピーチの焦点は、自由の重要性とその真の意味に置かれた。
 「個人の自由がなければ――すなわち人間の尊厳の尊重と擁護がなければ、真の市民の自由はありません」と教皇は、共和国宮殿の代表議会の場で語った。
 個人の自由は「神から授かり、保障されたもので、その声は全ての人間の良心に響き渡ります」と教皇は述べ、その理由から、自由を促進するには、人間の良心を守ることが必須になるとした。
 教皇はまた、自由を神に根差した木に例え、それは「苗木のようなもので、成長し、枝や葉を付け、全ての人に酸素、木陰、香り、実、新たな種を与えるものです」と語った。
 しかし、その根は「偶像崇拝」によって傷つけられる。「偶像崇拝」とは、政治的・経済的計画を自由の象徴であるかのように見せかけるが、実際のところそれらは偶像と権力に隷属させられている、と教皇は付け加えた。
 真の自由は、「与えること、交わり、出会い、対話のうちに実現されます」と教皇は述べ、実際に「自由と交わりには強い関係があります」と強調した。

 小国は良い統治の「実験室」

 教皇は政府当局に、今回の訪問はモナコ公国への訪問を思い起こすと語る。「小国が持つ独自の価値があります。人口も少ないため市民のニーズに合わせた政策を実施でき、そのためより効果的な民主主義を実現できます」と述べ、しかもその民主主義がキリスト教の価値にも導かれているならなおさらだとした。
 「この意味でサンマリノ共和国は、良い統治の『実験室』とも言えます。それは国の世俗的本質を損なうことなく、カトリック教会の社会教説――共通善の追求、財貨は万人のためにあること、補完性と連帯と社会正義の調和――を実践することができるからです」
 教皇はこう語り、政府高官、市民、現地のカトリック教会に、全ての人の尊厳と共通善を促進する上で、その「勇気ある献身」と協力を続けていくよう励ました。

8月22日、世界で5番目に小さいサンマリノ共和国への訪問時、リベルタ広場へ向かう中、儀礼兵に目を向ける教皇レオ14世。教皇と並んで歩くのは、同国の国家元首のアリス・ミナ氏とブラディミロ・セルバ氏。同国は、任期6カ月の2人の執政制度を採用している (CNS photo/Vatican Media)
  • URLをコピーしました!
目次