ニューヨーク州の安楽死法 女子修道会4団体に一時免除

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ニューヨーク州の安楽死法 女子修道会4団体に一時免除

【ニューヨーク7月31日OSV】連邦判事は7月30日、四つの女子修道会とカトリック系医療機関に対し、終末期にある成人患者に医療従事者が自殺ほう助を施すことを認めるニューヨーク州の法律を、一時的に免除する判決を下した。
 裁判を起こしたのは、高齢者と病者のためのカルメル修道女会、ホーソーンの聖ドミニコ女子修道会、聖ベネディクトの宣教修道女会、貧しい人の小さい姉妹会。これらの女子修道会は7月17日、この法律によって、修道女たちがその信仰に反して、患者の死を手助けするよう定める法律に異議を唱えた。
 「私たちに愛する人を託したご家族は、私たちの施設なら優しさを忘れず、尊厳を尊重しつつ、誠実なケアを提供する場所だと信じています」と、7月30日に公表した声明の中で、高齢者と病弱者のためのカルメル修道女会総長のマザー・マリー・ローズ・ヒーリー修道女は述べる。「そのご家族からの信頼を保ち続け、自然死に至るまで、全ての入居者の方々に寄り添い続けることができることに感謝します」
 ニューヨーク連邦地方裁判所のアン・マリー・ナルダッチ判事が署名した一時的差し止め命令は、女子修道会に対して自殺ほう助の実施を州が強要することを禁じた。そしてニューヨーク州司法長官のレティシア・ジェームズ氏に、この緊急申し立てへの回答期限を8月20日と設定した。
 医療従事者による自殺ほう助を支持する人々は、この法律によって最期の時を待つ患者の苦しみ、あるいは終末期の病に対して自らが決断を下せる自主性を尊重するものだと主張する。一方で不支持の人々は、この法律は人間のいのちの尊厳を軽視するもので、特に病気や死が間近に迫っている人々が、「(死を)強要」される立場に追いやられるのではないかと憂慮している。
 『カトリック教会のカテキズム』では、安楽死や医療従事者による自殺ほう助をはっきりと「倫理的に容認できない」(2277)と非難し、モーセの十戒の五つ目の掟、「殺してはならない」にも違反するとしている。
 「カトリックの修道女たちを自殺ほう助に加担させること、そしてニューヨーク市民から誠実で、いのちを尊重するケアを選択する機会を奪うことは、いずれも不法で不条理なことです」と語るのは、宗教の自由を保護することを目的とした非営利団体、ベケット基金の代表で、医療奉仕団体の首席弁護士でもあるマーク・リエンジ氏。7月31日に発表した声明の中で述べた。
 「今回の合意で、修道女と彼女たちからケアを受けている人々は守られますが、私たちはニューヨークの自殺を強要する法律を永遠に廃止するための闘いを続けます」
 ニューヨーク州のロックビルセンター教区のジョン・O・バース司教は、ベケット基金を通した声明の中で、「今回の合意は、信教の自由を守るという意味において、重要な一歩を踏み出したことを意味します」と語る。
 「ニューヨーク州は教会に、患者が最もケアを必要とするとき、病に侵され、死の間際にあるその人たちの苦しみに、自殺や見捨てる行為で応えるよう強要することはできません」「私たちの法的な闘いが解決するまで、この一時的な合意によって、私たちは福音に従って、自由に全ての患者に奉仕できます。全ての人間のいのちは、自然死に至るまで、神聖なものであり、愛を受ける価値があるものなのです」

ニューヨークにある「ロザリオの丘の家」で、入居者の手を握るホーソーンのドミニコ会の修道女。7月30日、連邦判事は、四つの女子修道会とカトリック系医療機関を、終末期にある成人患者が医療従事者から自殺ほう助を受けることを認めるニューヨーク州の法律から、一時的に免除する判決を下した (OSV News photo/courtesy Becket)
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