「わたしがあなたを忘れることは決してない」(イザヤ49・15) 「祖父母と高齢者のための世界祈願日」教皇メッセージ
教皇レオ14世は今年6月15日、6回目となる「祖父母と高齢者のための世界祈願日」のメッセージを発表した。日本では、同記念日は敬老の日の前日に移されている(今年は9月20日)。
今年のメッセージのテーマは「わたしがあなたを忘れることは決してない」(イザヤ49・15)。
神が預言者イザヤの口を通して約束したこの言葉について、教皇は、主の愛は「自分が産んだ子への母親の愛」よりも深いことを保証すると同時に、「わたしたちを慰めと信頼で満たします」と説く。
しかし高齢者を含む多くの人々が「自分の人生がだれの関心も引かず、無視されていると感じる人の絶望」、「自分が忘れられたという悲しい思い」を共有していると指摘する。
教皇レオ14世は「祖父母と高齢者のための世界祈願日」は、「教会がすべての人の母となるように招かれていること、そして、どの年齢の人も自分が神の子であることをつねに見いだしうることを再発見する機会」であり、特に「若者にとって、自分の祖父母や家庭の高齢者、そしてだれも訪ねてくれない人を訪問するというすばらしい習慣を取り戻す刺激」となるよう呼びかけている。
「このメッセージと皆様の存在によって、教皇の寄り添いと愛情をそうした人々に届けてください。『わたしがあなたを忘れることは決してない』という預言者のことばが、優しく愛情のこもった出会いのかたちをとりますように」「加速と分断へと向かう時代にあっても、人間の肉体は、優しい手、注意深い心、いつくしみ深いことばによって大切にされ、認められることを求め続けています」
また教皇は、人間にとって高齢期は、「霊的生活を始めたり再開したりするよい機会」だとも指摘。「神に向かうのを始めるのに遅すぎるということは決してありません」
教皇は、多くの人にとって、神の優しさの発見は、「時として人生の最後の段階で」行われると述べる。また母のような神の「優しさ」の前で、自分の脆(もろ)さを恥じることなく、神に「信頼をもって向かう」ことができるようになると言う。
さらに教皇は「脆弱(ぜいじゃく)であることを怖れないでください」と呼びかける。「この弱さこそが、人生の他の段階をも照らす新たな可能性を内に秘めているのです」。そして脆弱さは、それを受け入れ、認めるときに、「いかなる人間的な力も保障することができない心の深い和解と真の平和を与えることができるかたへの祈りへと、心を開いてくれるのです」と説いた。
教皇は、高齢者たちの祈り、特にロザリオに自身が支えられていることへの感謝を述べ、「わたしたちを決して忘れることのない主が、つねにわたしたちの信仰と希望と愛を新たにしてくださいますように」とメッセージを結んでいる。
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