教皇、ゼレンスキー大統領と電話会談 オレシュキの人道支援に露との協力促す

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教皇、ゼレンスキー大統領と電話会談 オレシュキの人道支援に露との協力促す

【バチカン10月20日OSV】教皇レオ14世は、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を持ち、ウクライナとロシアは、ウクライナ南部の町、オレシュキの住民への人道支援の配給と避難を行えるよう協力してほしいと願いを伝えた。
 教皇庁(バチカン)広報部は10月19日、声明を発表し、電話会談では主にオレシュキでの「深刻な状況」が話し合われたとした。オレシュキは2022年からロシア軍の占領下にある。
 この電話会談の前の10月16日、教皇は入院中にもかかわらず、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、大統領に対して、人道上の停戦を求めたとバチカンは発表した。
 バチカンの声明は「教皇は、両国に対し、オレシュキの住民に食料と医薬品の支援物資が確実に届くよう、また自主的で安全な避難を可能にするよう訴えました」と続ける。
 そして教皇は、聖座(バチカン)の「対話と平和を推進する」という決意を改めて明言したという。
 ウクライナの大統領府から10月19日に発表された声明の中で、ゼレンスキー氏はまず教皇の「迅速で、完全な回復」を願った。
 声明によると、ゼレンスキー氏は教皇に、ロシアによるウクライナの都市への空爆について詳しく説明し、両者はオレシュキの「人道上の大惨事について語り合った」とした。
 ゼレンスキー氏は、「ウクライナはオレシュキの住民を保護するために力を尽くしており、必要な決断を下す用意があると教皇に述べると、教皇はこの問題を担当するロシア側の窓口の情報を伝えた」という。

 米国とウクライナの間にも緊張高まる

 さらにゼレンスキー氏は教皇に、ウクライナの防衛通信が何度も途絶する状況も訴えた。これによりウクライナと米国の関係に緊張が高まっている。米国公共ラジオ放送(NPR)によると、ゼレンスキー氏は、米国のスペースX社が「米政府の要請」に従い、ウクライナが米軍の「スターシールド」衛星を使用するためのインターネットアクセスに規制をかけたと主張した。
 「スターシールド」は、「スターリンク」の軍用版で、この衛星によるインターネットサービスはイーロン・マスク氏が設立した「スペースX」社によって運営されている。
 マスク氏は、この問題への「スペースX」社の関与を否定し、「スターシールド」は米国政府によって管理されており、通信速度や使い方の制限の決定権は米軍、最終的にトランプ大統領にあるとした。しかしトランプ氏もルビオ国務長官も、ゼレンスキー氏の主張を否定している、とNPRは報じた。
 にもかかわらず、米国がイランとの戦争により高騰したエネルギー価格を引き下げようと、ロシアへの制裁を解除し、その代わりとしてロシアからディーゼル燃料を購入することが明るみになり、ウクライナと米国の間で一気に緊張が高まった。
 ゼレンスキー氏の大統領府は、ゼレンスキー大統領と教皇の電話会談ではウクライナが現在直面している安全保障上の課題と脅威についても話し合ったとし、その中にはロシアからの弾道ミサイル攻撃を知らせる警報が定期的に機能しなくなることも含まれた。ここ最近では3回ほど、警報が機能しなかったという。
 最後に声明は「ゼレンスキー大統領は、その名に値する平和の実現に向けた、教皇の支持とあらゆる取り組みに感謝を表している」と結んだ。

10月19日、ウクライナのザポリージャ州の前線にある都市、コムィシュバハから高齢の住民を避難させる警察官ら (OSV News photo/Reuters)
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