国も教派も超え、平和と希望 歌う 歌集『みんなのさんびか1』

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国も教派も超え、平和と希望 歌う 歌集『みんなのさんびか1』

 新しい賛美の歌を作ろうとする人々が、今、特に平和と希望をテーマにした歌を集めた歌集『みんなのさんびか1』が、「NewSong(ニューソング)企画」から刊行された。昨年8月に初版が刊行され、今年2月に第2版が出されている。
 収録された歌(全30曲)は、国や教派、時代を超えて集められた。声を合わせて平和を願い、希望を見つめようとする歌だ。
 プロテスタント諸派の牧師や信徒が新たに創作した歌もあれば、20世紀にカトリックの英国人修道士が作詞作曲したものもある。第2次世界大戦中に作曲されたフランスの曲に日本語の詩を付けたものや、英国の詩にアフリカをルーツとした音楽を取り入れた旋律を付けたものもある。
 中には、明治時代に唱歌として作られた「荒城の月」に、反戦のメッセージを込めた詩を付けた歌もある。作曲者の滝廉太郎は聖公会の受洗者。新たな作詞者は、この曲がベルギーのカトリック修道院で賛歌として歌われたと知ってこの曲を取り上げたという。
 沖縄生まれ沖縄育ちの作者が沖縄の言葉で作った歌、南米アルゼンチンの圧政下で生まれた歌、ブラジルで貧しさの中に置かれた人々がクリスマスに歌った歌、ヒトラー暗殺を企てた牧師ディートリッヒ・ボンヘッファーが作詞した歌など。各曲の成り立ちの説明や創作者たちのコラムも読み応えがある。
 歌集の土台となったのは、日本賛美歌学会が毎年、発行を続けてきた小歌集。日本賛美歌学会は2001年に設立され、「賛美歌」に関心を持つ会員が教派を超えて、幅広い視点からの学びや研究を行っている。海外の新しい賛美歌の紹介や創作の促進、情報交換も行っており、その活動の成果がこの歌集に結実したと言える。
 同学会会長でこの歌集の発行人である江原美歌子さんは、「20~30年の(活動の)中から『推し』の賛美歌を収録した」と述べている。
 B5判90ページ、楽譜付き、1500円(税込)。購入はこちらから。

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