教皇の一般謁見演説 無関心な傍観者でい続けてはならない

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教皇の一般謁見演説 無関心な傍観者でい続けてはならない

【バチカン9月2日CNS】教皇レオ14世は9月2日、信者は特に「現代の私たちが経験している急激で深刻な変化」のただ中で、他者のいのちに対して、「決して受け身であったり無関心でいたり」しないよう求められている、とサンピエトロ広場で行われた一般謁見の講話で語る。
 「私たちは無関心な傍観者でい続けてはなりません。むしろ、心から耳を傾け、挑戦を受け、関与しなければなりません」
 「信者はキリストとともに、キリストの霊の力に支えられながら、兄弟の、とくに不正義と差別と暴力によって圧迫されている人々の困難を担うように招かれます」
 教皇は今回から、第2バチカン公会議の諸文書の『現代世界憲章』についての講話を始めた。この憲章は、教会と現代世界との関係を考察したもの。
 教皇は、過去数世紀に比べて、現代が極めて悪い方向に進んでいると考える「凶事の預言者たち」に対して、聖ヨハネ23世教皇が異議を唱えたことを思い起こし、キリスト者はキリストが行ったように、人類と生活を分かちあうよう求められている、と述べた。
 人類へのこのような寄り添いは、出来事や神の啓示自体をより深く解釈するための道を切り開く、と教皇は説き、「これは単なる道徳的な命令ではありません」と続けた。
 英語圏からの巡礼者に向けて、教皇は、現代世界に関わること、喜びや悲しみを分かち合うこと、貧しい人々や社会の周縁に追いやられている人を支えることは、教会の司牧的責任だと訴えた。
 教会はまた、「一部の人にだけ恩恵を与える技術の進歩と貧困の変わらぬまん延といった喫緊の課題」にたいしつつ、「時のしるしに気を配り」続けねばならない、と強調した。
 教皇は、この講話の4カ月前に、自身初となる回勅『人間の偉大さ――AIの時代における人格の擁護』を発表しており、その中でAIが与える世界規模の影響を詳しく記し、人間の尊厳を優先させない技術の発展を促すことに警告を発した。
 さらに教皇は、深刻な変化によって特徴づけられ、「憂慮すべき不均衡」を生み出している現代にあって、教会は、「心の中の根源的な問いと、人々が抱く渇望」に耳を傾けることで、人類に奉仕するよう求められている、と強調。
 最後に教皇は『現代世界憲章』を引用し、教会は人々にキリストこそ「全人類史の鍵、中心、目的」(10)だということを示さなければならないと述べた。

9月2日の一般謁見の前に、バチカンのサンピエトロ広場をパパモービレ(教皇専用車)で回り、訪問客や巡礼者にあいさつする教皇レオ14世 (CNS photo/Lola Gomez)
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