教皇の一般謁見講話 典礼音楽は真の祈り

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教皇の一般謁見講話 典礼音楽は真の祈り

 【バチカン8月19日CNS】典礼の中で聖歌を歌い、音楽を奏でることは、ミサにとって必要不可欠なことであり、「荘厳な雰囲気を醸し出す装飾」以上のものだ、と教皇レオ14世は8月19日、バチカンのサンピエトロ広場で開かれた一般謁見講話の中で語った。
 「典礼の中で聖歌を歌い、演奏することは、祈りを意味し、祝われる神秘への行動的な参加を通して、私たちの心を兄弟姉妹の心と、そして神とに一致することになるのです」
 「ですから教会音楽は、単に装飾的なものであるどころか、重要な価値の宝庫なのです。常に大切にされるべきですし、福音から着想を得て、祝われる神秘の荘厳さを表さねばなりません」
 教皇はこの日も第2バチカン公会議の『典礼憲章』を取り上げ、同憲章で概略が述べられている教会音楽の重要性に焦点を当てた。
 「音楽は神の賛美のうちに私たちの一致を育み、神の恵みによって形づくられるように、私たちの心も開いてくれます」
 『典礼憲章』は、聖ピオ10世教皇の自発教令『教会音楽について(1903年11月22日)』で強調した「典礼における音楽の『奉仕的役割』を確認し、深めています」と教皇は語る。
 公会議の教父たちは、教会音楽には「ある一定の要件」が必要だとしている。最初の要件は、「流行や作曲者独特の感受性の影響を受けずに、あらゆるレベルにおいて、祭儀にもっともふさわしい楽曲でなければならない」ものだと教皇は言う。
 「特に旋律の面では、その形式は高潔であると同時に単純でなければならず、とりわけ大人数の聖歌隊によって歌われる場合、高い音楽性と演奏のしやすさも考慮されねばならない」と教皇は『典礼憲章』の教えに言及して述べた。
 また『典礼憲章』は「聖歌に用いる歌詞も、主に聖書や典礼書、また教会の霊的伝統から着想を得た教会にふさわしく、深淵(しんえん)なものであると同時に、容易に理解できるものでなければならない」。そうして、「信仰の規範でもある祈りの規範は受け継がれ、育まれ続けるようになるでしょう」と教皇は説明する。
 「『典礼憲章』は、信者の行動的参加という主題に細心の注意を払います」。なぜなら「絶えざる回心の精神」のうちに、『私たちが祝う神秘と、その日常生活との関係とを、深く自覚すること』を育むことを強調しているからです」と、教皇レオ14世はベネディクト16世教皇の使徒的勧告『愛の秘跡』(52)から引用して語った。
 各役務者と信者は、「異なる役務間の調和」を保ちつつ、適切な「厳かな沈黙」の時をもって、各自が自分の職務を果たすよう求められている、と教皇は付け加えた。

 聖歌は教会の交わりの象徴

 さらに第2バチカン公会議は、「その他のジャンルの教会音楽を祭儀から排除することなく、グレゴリオ聖歌とオルガンの素晴らしい価値」を認めていると教皇は述べる。その他の楽器の使用も、聖なる用途に適している限り、「また真に信者の育成に役立つ限り」認められる、と『典礼憲章』を引用して述べた。
 というのも、教会音楽という分野での改革も含め、公会議の改革の一つはインカルチュレーションであったため、公会議教父は、伝統音楽を促進するためのあらゆる現実的な努力を払い、異なる文化の音楽的伝統を真剣に考慮する重要性を強調した。
 教会音楽の養成と実践は、神学校や修練院、その他のカトリック機関で奨励されるべきで、他方、教会音楽の作曲家は「教会の音楽的財産を理解し、保存して」いかねばならないと教皇は語る。
 新しい曲の「尊厳と素晴らしさ」を保証するために、それらの曲は「現代の感性とさまざまな文化的伝統を尊重しつつ、典礼に奉仕しなければなりません。それは『礼拝を、様式上の欠陥、粗雑な表現形式、典礼行為の偉大さにそぐわない杜撰(ずさん)な歌詞から清め」るためだ、と聖ヨハネ・パウロ2世教皇が2003年に、教会音楽について書いた文書から引用して語った。
 最後に「親愛なる兄弟姉妹の皆さん、教会の教父たちは典礼で歌われる聖歌を、教会の交わりの象徴としてとても大切にしました」と教皇は述べ、「私たちは愛のうちに一つになりましょう。アンティオキアの聖イグナツィオの言葉を引用します。『イエス・キリストにより一つの声で父を歌いましょう』」と述べて講話を終えた。

8月19日、バチカンのサンピエトロ広場で一般謁見を行う前に、赤ちゃんを祝福する教皇レオ14世 (CNS photo/Vatican Media)
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