中央アフリカで司祭殺害 紛争解決と平和構築に尽力
【バンギ(中央アフリカ共和国)7月7日OSV】中央アフリカ共和国で、平和と和解のために取り組んできたカトリックの司祭が6月29日、南東部の都市ゼミオにある自宅近くで、武装した複数の男性によって殺害された。
ゼミオにある洗礼者聖ヨハネ・カトリック小教区の助任司祭、クリパン・マーシャル・モンガ神父は、オエンブム県のゼミオにある自宅へ戻る路上で頭を銃で撃たれた。
殺害の詳細はまだ分かっていないが、教会関係者は、殺害は意図的に行われたものとみている。
ゼミオ市が属すバンガスー教区のアウレリオ・ガッセーラ司教は、殺害されたモンガ神父が長年にわたりこの地域での平和と和解に献身してきたことを称賛した。
「ある時期、神父と小教区は、宣教の一環として3000人以上の難民を受け入れていました。このような活動はとても重要です。それに加えて、神父はさまざまな反政府勢力の指導者たちや政府当局と接触を持ち続け、常に紛争の仲介やその解決策を見いだそうとしていました」とガッセーラ司教は語った。
このような意図で外交的取り組みを行っていたため、教区内の何人かは、モンガ神父はまさにその平和構築への取り組みの結果として、殺害されたと確信している。
昨年を通じて緊張と対立が続いてきたゼミオ市で、モンガ神父は平和委員会を率いていた。
民族主義を掲げる地元のアザンデ民兵組織は、この地域の政府関係者や国連の平和維持部隊、さらにはフラニ系やプエル系の人々の共同体に攻撃を仕掛けている。直近の1月に発生した武力衝突から逃れてきた2000人に及ぶ人々を、洗礼者聖ヨハネ教会は受け入れてきたのだ。
宗教と信仰の自由を専門とする人権団体、クリスチャン・ソリダリティー・ワールドワイドの創立者で代表のマービン・トーマス氏は、司祭殺害の徹底した調査と正義に基づいた裁きを求めた。
前教皇フランシスコが訪問
中央アフリカは、武力紛争や大規模な国内避難の問題や極度の貧困といった複雑な政治的・人道的危機に直面している。主にイスラム教徒の軍事勢力からなる反政府連合とキリスト教徒の民兵組織アンチバラカとの間で2013年に発生した軍事衝突によって、同国は不安定化し、何百万もの人々が家を追われ、インフラは破壊された。
カトリック教会は平和構築への取り組みの最前線に立ち、ムスリムやプロテスタント教会と共に、諸宗教間の協力を通して平和に向けた活動をしている。
前教皇フランシスコは2015年、政情が不安定な国々への訪問一環として中央アフリカを訪れていた。

