中国地下教会の牧師が釈放される 「家族と再会」と米国政府関係者

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中国地下教会の牧師が釈放される 「家族と再会」と米国政府関係者

【ワシントン(米国)7月6日OSV】中国の地下教会であるシオン教会の創立者であり牧師のエズラ・ジン・ミンリ(金明日)氏は、同国で良心の囚人(政治的・宗教的な信念に基づく理由で不当に拘束されている人)となっていたが、7月4日の独立記念日の少し前に釈放され、米国で家族と再会した、と米政府関係者は語った。
 5月の米中首脳会談で、ドナルド・トランプ大統領は、習近平国家主席に、香港の著名なカトリック信者で民主活動家のジミー・ライ(黎智英)氏や冒頭のジン氏を含む米国が関心を寄せている政治犯の釈放を求めた。両者の拘束は、米政府関係者から、信教の自由に対する憂慮すべき事案だと懸念が上がっていた。ライ氏は今も拘束されており、20年の刑に服している。
 シオン教会の創立者のジン氏とその一家は2018年、中国政府の教会への圧力が強まる中、米国へ移住した。しかし、ジン氏が後に中国へ帰国した際、出国を禁じられた。昨年10月に当局からジン氏の教会は強制捜査を受け、十数人が拘束され、その中の一人がジン氏だった。
 カトリック信者でもあり、長年にわたり議員を務め、中国問題に関する連邦議会・行政府委員会の共同委員長を務めるニュージャージー州の共和党下院議員クリス・スミス氏は7月5日、声明を発表し、「ジン牧師は、一日たりとも拘束されるべきではありませんでした。キリスト教の信仰を平和裏に生きていただけだからです」と述べた。
 「ジン牧師の釈放は、多くの祈りへの喜ばしい応えです。良心の囚人のために、米国が継続し、信念を持って関与することで、改善を促せるという重要なしるしとなりました。他にもシオン教会の8人の指導者を含むキリスト教、仏教、ムスリム(イスラム教)、法輪功などの中国の多様な宗教共同体からも多くの人々が拘束されました」とスミス氏は続ける。
 「今日はジン牧師の釈放を祝います。明日は、特にジミー・ライ氏を含む中国共産党の残忍な管理下で苦しんでいる良心の囚人全ての釈放を確実にするという私たちの決意を改めて固めたいと思います」と意気込んだ。

 カトリック聖職者も政府の圧力に直面

 米国の国際的信教の自由委員会(USCIRF)は、その2026年の年次報告書の中で、中国当局は、「オンライン上の情報を違法入手」したとして「シオン教会からジン牧師を含め20人以上」を拘束したと報告し、中国で地下教会のカトリックの聖職者たちが直面している圧力についても言及した。
 7月6日現在、USCIRFは、さまざまな信仰の伝統を持つ人々に対する侵害の度合いを示す「フランク・R・ウルフ宗教および信仰の自由における被害者リスト」に、中国から合計896人を含めた。
 トランプ氏が5月の首脳会談のために米国をたつ前、信教の自由支持者たちは、訪中の間に中国の政治犯たちの釈放を求めるよう訴えた。トランプ氏はホワイトハウスで記者団に、習国家主席にライ氏とジン氏双方の釈放について話す予定だと述べていた。
 ところが、米国への帰路でトランプ氏は5月15日、ライ氏の釈放は「難しい」と記者団に漏らした。
 それでもトランプ氏は「習主席は牧師の釈放は真剣に考えると述べていた」と記者団に語り、明らかにジン牧師の釈放をほのめかしていた。

中国地下教会の創立者で牧師のエズラ・ジン・ミンリ氏。釈放されるまで中国で、その信仰のために良心の囚人として拘束されていた。釈放後の7月3日、ジン氏はロサンゼルスに到着し、米国に住む家族と再会した(OSV News photo/Thomas Peter, Reuters)
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