バチカンで新広報省長官就任、最年少で 初の女性信徒、「素晴らしい冒険」始まる

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バチカンで新広報省長官就任、最年少で 初の女性信徒、「素晴らしい冒険」始まる

【ワシントン(米国)10月27日OSV】聖座(バチカン)広報省の次期長官は、この要職に任命されたことを「光栄で、名誉なことです」と述べた。彼女の言う「素晴らしい冒険」は、数日後の11月1日から始まる。教皇レオ14世は6月2日、米国最大のカトリック・メディアネットワーク、EWTNニュースの元社長兼最高執行責任者(COO)のマリア・モンセラット・アルバラード氏を広報省長官に任命した。
 「今までの私の人生は、人々にイエス・キリストとの関係を築いてほしいと望みながら、イエスとその教会に身を委ねるものでした」「神が私を、このように素晴らしいことのための道具として使ってくださるという事実に襟を正す思いです」とアルバラード氏は語る。
 アルバラード氏は、自身もホストを務めていたニュースショー「EWTNニュース・イン・デプス」の取材に、今までの経歴(https://cj-news.org/world/7493/)や個人的な召命、広報省長官という職にどのように臨むのかについて語った。
 どのような経緯で、教皇レオ14世がアルバラード氏に打診してきたのかを問われ、アルバラード氏は、昨年の11月に米国の青年たちとバチカンにいる教皇とをライブ中継でつなぎ、語り合うイベントを、EWTNを通じて行ったが、その準備段階で、複数の枢機卿と知り合いになったこと、さらに今年5月に教皇が人工知能(AI)についての初の回勅『人間の偉大さ』を発表するに当たり、バチカンと同社が協力して広報してきたことがきっかけだと述べた。

 耳を傾けて学ぶ姿勢で臨む

 しかし、教皇が個人的に「連絡をしてきた」詳細については、「とても特別なことだったので、私の心の中だけにとどめたい」とだけ述べた。
 教皇が自分を広報省長官に任命したのは、「私たちが今、デジタルな情報と昔ながらの情報が結び付きつつある時代にいる」からだと考えているという。
 この要職を引き受けるに当たり、アルバラード氏は「いつもよりも少しばかり多く祈ることが必要でした」と告白する。「はっきりと『引き受けます』」と答えたと認めるが、「教会のために全てをなげうつ」覚悟が必要だった。この要職に就くには、新たな国へ移り住み、新たな言語を学ばなければならず、今あるもの全てを捨てなければならないからだ。
 「バチカンへ行ったら、教会内の人間関係を見て、信仰を失うかもしれないから注意して」。中にはこう忠告する人も多くいた。
「それを聞いて、その意見を覆したいと思いました。私は教会に『人間性』を感じていると言いたいですし、私にとって、教会の人間性は常に、イエス・キリストは実際におられ、その教会は本物の教会だという確信をくれるものです。というのも、物事の成り行きの中には、驚くべき奇跡だと思うことがあるからです」
 長官に就任するに当たって、アルバラード氏は、耳を傾けて学ぶ姿勢で臨みたいと語る。「目の前にいる人のことを、時間をかけてよく知り、仕事についても時間をかけて学び、実行に移す前に意図や背景にある望みもじっくり考えたいです。このように耳を傾けることは――皆が嫌うような言葉は使わないようにしたいですが――、これこそシノダリティ(共に歩む旅)と言えるのではないでしょうか」

 全てのことに神の導きがある

 アルバラード氏は、メディア界で成功を収めたいとは思っていなかったという。「私の最大の夢は両親のような幸せな結婚をし、子どもを育てることでした。ですから、これがやりたかったことかと問われれば、答えは『いいえ』です。ですが教会の広報で職を全うするようにと呼ばれているように思います」
アルバラード氏の任命は、その若さと、修道女ではない一般信徒の女性が長官職に就くことで注目を集める。それに加えて、自ら「失敗した結婚」という言葉を使って、「教会からの婚姻無効通知を受けた」とも明かしている。「婚姻無効通知」は教会裁判所が、その結婚は有効な結婚の秘跡ではなかったと判決を下した後、同裁判所から発行されるもの。
 「他のことよりもこの件について、より多くの人に言葉をかけられました」とアルバラード氏は述べ、婚姻無効の過程について語った。「婚姻の無効を求めようとしたり、離婚後に教会との関係を再び築こうと望んだりすること――再婚を望まないならこれは必要のないことですが、再婚を望むのであれば話は別です――に関しては、多くの混乱があります。」
 アルバラード氏は「そのために私が任命されたとは思っていません。全てのことの中に神の導きがあるのではないでしょうか?あらゆる間違いや欠点の中でも、主はあらゆるものを使って最善の方向へ導いてくださるのだと思います」と続ける。
 彼女の任命に異論を唱える人がいることも理解している。
 「『このためにイデオロギーを押し付けるのではないか』とか『今までの経歴がそれを物語っているのではないか』などとあれこれ言う人はいます。けれども私としては、教会と教会の教え、そして教会の現実に常に奉仕してきました。私のカトリック信者としてのアイデンティティと、カトリック教会の教え以上に重要な政治的信念などありません」

8月3日、バチカンで教皇レオ14世と私的謁見を行う、EWTNの社長兼最高執行責任者のマリア・モンセラット・アルバラード氏。アルバラード氏は6月2日、教皇レオ14世からバチカン広報省長官に任命された。正式に就任するのは11月1日から(OSV News photo/Simone Risoluti, Vatican Media via Catholic Press Photo)
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