教皇庁広報省長官に初の女性信徒 EWTN社長兼COO、最年少で
【バチカン6月2日OSV】教皇レオ14世は6月2日、教皇庁(バチカン)広報省長官に、カトリック系メディアEWTNニュースの社長兼最高執行責任者(COO)、マリア・モンセラット・アルバラード氏を任命した。
アルバラード氏はマイアミ出身のメキシコ系アメリカ人で、パオロ・ルッフィーニ現長官の後を継ぐ。ルッフィーニ現長官は、2018年に前教皇フランシスコによって、信徒として初めて長官に起用された。アルバラード氏は11月1日に就任する。
アルバラード氏は修道女ではなく女性信徒として初めて長官に就く。39歳という年齢で、ローマ教皇庁史上、最年少の長官が誕生する。
現在はワシントンに拠点を置くアルバラード氏は、フロリダ国際大学で政治学の学士号を取得し、ジョージ・ワシントン大学で政治管理学の修士号を取得。2009年に、ワシントンを拠点とする非営利法律事務所「信教の自由を守るベケット・ファンド」の広報の仕事を始め、2017年からは同ファンドの副社長兼取締役を務めた。
2021年にはベケット・ファンドに勤務しながら、カトリック系メディアへ足を踏み入れ、毎週放送される「EWTNニュース・イン・デプス」というニュースショーのホストを務める。2023年にはEWTNニュースの社長兼COOに起用された。(編集部注:EWTN〈Eternal Word Television Network〉は米国最大のカトリック・メディアネットワーク)
バチカンの広報省は2015年に、教皇庁改革の一環として、前教皇フランシスコによって設立された。同省は、バチカン・ニュース、バチカン・ラジオ、オッセルバトーレ・ロマーノなどの聖座(バチカン)のさまざまな広報組織を統括している。
「広報省はその遺伝子に、急速に変化する情報社会に常に歩調を合わせ続けるという職責が埋め込まれています」とルッフィーニ長官は、アルバラード氏が任命された日の声明で語った。
「私は職業人生の長い旅路の中の、いわば最後の一周に入っています。定年の70歳が目前となり、次期長官のモンセラット・アルバラード氏にバトンを渡すことになりました」「過去数年をかけて、私たちは互いのことをよく知るようになったので、これからの数カ月、私たちを教会において一致させる交わりの精神をもって、緊密に連携してこの職務に従事してまいります」
愛をもって謙虚に真理を探究する
アルバラード氏は就任が発表された後の声明で、「最近、親しい友人から、ノックしてもいない扉が開いたことを神に感謝するようにと言われました。このような任命を頂くとは思いもよりませんでしたが、教皇職を開始されたばかりの教皇様の下で働きたいと心から望んで、拝命いたしました」と述べた。
「教皇に就任された当初、教皇様はジャーナリストやメディア関係者に、真理の探究と愛を決して切り離してはいけないと言われました。愛をもって、謙虚に真理を探究しなければなりませし、神が私たち一人一人に消すことができないしるしとしてくださった人間の顔と声を守らなければなりません。メディア関係者として、この考え方をまさに召命と捉え、深い感謝と謙遜、主への信頼のうちに、この職務を拝命致します。」

