シグニス・ジャパン50周年記念ミサ 平和賞と動画フェスティバルの授賞式も

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シグニス・ジャパン50周年記念ミサ 平和賞と動画フェスティバルの授賞式も

 世界広報の日である5月10日、シグニス・ジャパン(SIGNIS JAPAN〈カトリックメディア協議会〉)の活動が今年5月で50周年を迎えたことを記念するミサが、東京・港区の聖パウロ女子修道会聖堂で行われた。ミサ後には、第3回シグニス平和賞(松本准平監督/受賞作品『長崎ー閃光(せんこう)の影でー』→関連記事)ならびに第2回シグニス動画フェスティバル(受賞作品はこちら)の授賞式と祝賀会も開かれ、50人余りが参加した。

 シグニスの歩み

聖堂には映画『マザー・テレサとその世界』の
製作を手がけ、OCIC JAPANの会長も務めた
故・白井詔子修道女(聖パウロ女子修道会)の写真も

 シグニスの出発点は1928年、映画その他の視聴覚メディアを通じた福音宣教を目指す、OCIC(オーシック/国際カトリック映画視聴覚協議会)が、バチカンの外部組織として設立されたことだった。日本では76年5月にOCIC JAPAN(オーシック・ジャパン)が創立された。
 聖ヨハネ・パウロ2世教皇の強い意向で2001年、ラジオやテレビで福音宣教をしていた人々の集まりであるUNDA(ウンダ/国際カトリックラジオ・テレビ協議会)とOCICが統合されて、SIGNIS(国際カトリックメディア協議会)が誕生。日本でも同年、OCIC JAPANは「シグニス・ジャパン」と名称を変え、今日まで活動が続けられている。
 OCIC時代から続く活動の一つが、カトリックの精神に合致するテーマを描いた優秀な映画作品の監督に贈られる「カトリック映画賞」の選定。今年7月には、50回目の映画賞授賞式と上映会が予定されている。(→関連記事
 シグニス・ジャパンに20年関わり、事務局長も務めた町田雅昭さん(80)は、活動を振り返り「(海外のシグニスは活発に活動しているので)日本からも発信したい、と活動を続けてきました」と語る。
 活動を通じて、世界各国に知り合いができた。中でも2017年にカナダを訪れた際、遠藤周作の『沈黙』が基になった映画『沈黙―サイレンス―』のマーティン・スコセッシ監督と交わりを持てたことは、良い思い出だと話した。

 メディアの役割は「証し」

 記念ミサを主司式した酒井俊弘補佐司教(大阪高松教区/シグニス・ジャパン顧問司教)は説教で、教皇レオ14世が昨年11月、映画関係者との集いの最後に語った言葉を紹介した。
 「主が皆さんの仕事と愛する人々を祝福してくださいますように。主が皆さんの創造の旅路に寄り添い、皆さんが希望の職人となれるよう助けてくださいますように」
 続けて行われたシグニス平和賞の授賞式では、晴佐久(はれさく)昌英神父(東京教区/シグニス・ジャパン顧問司祭)が、松本監督への授賞理由を説明した。受賞作品『長崎ー閃光の影でー』は、原爆投下後の長崎で、看護学生の3人の少女たちが奔走する姿を描いている。
 晴佐久神父は、被爆3世であり、長崎出身のカトリック信者である松本監督が、「主に出会った者」として、神からの使命として、本作品を作り上げたことが評価されたと話す。そして、メディアの役割は「証し」することだとも指摘。本作品は、懸命に負傷者の救護に当たる少女たちの姿や、前教皇フランシスコがカードを作成した「焼き場に立つ少年」を思い起こさせる場面などを「証し」として描いていることを高く評価した。

松本准平監督(右)への授賞理由を話す晴佐久神父(左)


 シグニス動画フェスティバルの授賞式では、選ばれた6作品の制作者らが表彰を受け、祝賀会で各作品が上映された。
 シグニス動画フェスティバルで「キリスト教動画伝道ネットワーク賞」を受賞した小山房子さん(52)の作品には、父親の病室で家族が共に聖体拝領にあずかった場面が描かれており、その中に姉の髙橋もと子修道女(55/コングレガシオン・ド・ノートルダム修道会)の姿もある。
 授賞式には髙橋修道女も参加。髙橋修道女は「(受賞した各作品が)いろいろな視点で作られていて、若い人が育とうとしていることや、『(制作者が)今の自分は信仰でこういうものを求めている』とかいったものを見せていただきました。感動しました」と感想を話した。

酒井司教(左から5人目)、晴佐久(はれさく)神父、平和賞と動画フェスティバルの受賞者たち
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