肺腺がん手術から2週間 教皇の南米訪問正式決定
【ローマ10月26日OSV】教皇が肺腺がんの手術を受けてから2週間。一部で心配されていたが、予定通り、教皇は南米を訪問することができると10月26日に聖座(バチカン)広報部から正式に発表された声明(https://www.cbcj.catholic.jp/2026/10/27/40949/)の中で、主治医が語った。南米訪問は11月6日から17日にわたり、教皇は、ウルグアイ、アルゼンチン、ペルーを訪問する。就任してから最長の海外訪問となる。
「現在の臨床状態と、機器による検査および臨床検査結果に基づき、予定通りの南米訪問を妨げる要素はありません」と教皇の主治医であるルイジ・カルボネ氏は述べた。
教皇は「医師からの助言を細心の注意を持ってきちんと守り、従っています。同時に、教会に奉仕し続けるという強い決意を持っておられます」と声明は述べ、南米への使徒的訪問は「以前から発表していたとおりの旅程に沿って、準備を進めています」と正式に発表した。
「教皇はこの訪問を、喜びと熱意のうちに楽しみにしておられます」と声明は続け、教皇が以前宣教師として奉仕し、司教も務めていた南米大陸への訪問は、「地元の教会との交わりの絆を強め、信者をそれぞれの使命を果たすよう勇気づけ、信仰と希望と平和のメッセージを届ける機会となるでしょう」とした。
また声明は「私の人生の多くの時間を過ごした大陸に戻れることをうれしく思います。この訪問が、互いに心を開き、兄弟姉妹としての交わりを強め、喜びを持って福音を宣(の)べ伝える使命を改めて心に刻む機会となりますように」という教皇の言葉も添える。
ペルーの高地訪問、主催者は用心重ねる
教皇のペルー訪問の調整役を務めるギエルモ・インカ・ペレダ神父は、ペルーのテレビ局「TVPeru Noticias」に、教皇の手術という報道があったが、ペルー訪問の準備が妨げられることはないと語り、バチカンからの3度目の先遣隊も10月26日にペルーに到着したと明かした。
ペルーのメディアは、旅程に変更があるのではないかと推測する。特に海抜約3400メートルに位置する高地クスコへの訪問に注目が集まっている。というのも健康な人でさえ、激しい活動をする前に高地順応する必要があるからだ。
しかし、ギエルモ神父は、11月15日に訪問予定となっているクスコは、ペルー訪問の旅程から削除されていないことを確認したという。
「何も変更されていません。全てが、教皇様が予定されたとおりのままです。教皇様はクスコへの訪問を常に望まれていました。なぜならクスコには重要な意味があるからです。この地域で多数を占める信仰と宗教性との出会いを意味するのです」「ですから、クスコは旅程通り訪問されると信じています」とギエルモ神父はペルーのテレビ局に語る。
しかし、ペルーの主催者側として、旅程については用心に用心を重ねる。ペルーには11月11日から16日までの訪問を予定しており、「教皇様には国家元首にふさわしい特別な救急車両を準備し、常に代表団に随行します」と神父は説明する。
11月14日に訪問予定のアンデス山脈の高地にあるもう一つの都市、「サンタクルスでは不測の事態に備えて、救急ヘリの可能性も考慮しています。教皇様の主治医に加え、ペルーの医師もいかなる状況にも対応できるよう待機しています」
注目は司教を務めたチクラヨ教区訪問
9月21日にバチカンから発表された旅程によると、南米訪問での移動距離は3万キロ以上に上り、14回も飛行機に搭乗することになる。しかし、26日の声明では、旅程についての変更は触れられていない。
今回の訪問は、教皇に就任以降初めての南米訪問となる。12日間におよび、9回の公開ミサを司式し、七つのカテドラルを訪問し、2度のスタジアムでの夕の祈りを司式する。またこの訪問の中で、注目されるのがペルーのチクラヨ教区の訪問だ。教皇は2015年から2023年まで、同教区で司教を務めていた。

