イスラエル、聖墳墓教会等を封鎖 イランによる攻撃警戒、厳戒態勢
【エルサレム3月20日ОSV】イスラエル当局は、エルサレムの聖墳墓教会を封鎖した。2月28日に米国とイスラエルによるイランへの先制攻撃以来、安全上の懸念から広範囲で閉鎖を実施しており、その一環だ。
イスラエルの民政局からの声明によると、「嘆きの壁、神殿の丘、聖墳墓教会を含むエルサレム旧市街にある全ての礼拝施設の閉鎖を継続する。…この地域の現在の緊迫化を鑑みた安全上の理由による」という。
教皇庁エルサレムのパレスチナ宣教事業(CNEWA)のリージョナル・ディレクター(地域統括責任者)を務めるヨセフ・ハズボーン氏は3月15日、この決定は、攻撃を受ける可能性への予防措置として、また厳戒態勢の中で人々が集まるのを防ぐために下された、と語った。
イスラエル外務省はX(旧ツイッター)への投稿で3月12日、「エルサレム旧市街、嘆きの壁、アルアクサ・モスク、聖墳墓教会から数百メートルのところに」ミサイルが着弾し、「人命の保護と信者の安全が第一だ」と発表した。
ハズボーン氏は、その他の教会は開いているが、イエスの墓がある聖墳墓教会は「紛争の終結まで、またイランによるイスラエルへのミサイル攻撃がやむまで」、封鎖を継続するようだと語った。
ハズボーン氏は続けて、3月29日から聖週間が始まるが、聖週間と復活祭のミサは、新型コロナ感染症のパンデミック(世界的大流行)の時のように、聖墳墓教会で修道者と聖職者のみでささげられることになるだろうと話した。
エルサレムの複数の礼拝所は19世紀に交わされた合意、「スタトゥス・クオ」(現状維持)によって統治され、この聖墳墓教会もその中の一つ。同教会は、カトリック教会、ギリシャ正教会、アルメニア使徒教会、コプト正教会、シリア正教会、エチオピア正教会の信者たちのために使用されてきた。
「教会の指導者たちは、警察の代表者と面会し、パンデミックの時と同様の制限で規模を縮小しても構わないので、復活祭のミサを行う必要性を訴えたいと考えています」とラテン典礼エルサレム総大司教座の運営責任者サミ・エル・ユーセフ氏は語った。「その面会が功を奏するか期待しています」
ラマダンにモスクも閉鎖
ハズボーン氏は、「ラマダンの27日目の夜に祝われるレイラ・アル・カドル――エルサレムとパレスチナのムスリム(イスラム教徒)にとって、特に重要な意味を持つ夜――にも、イスラエルは旧市街を封鎖し、ムスリムがアルアクサ・モスクに入り込まないようにしました」
「何千もの人が旧市街の門の近くで夜を過ごしました。さらに、キリスト教徒を含む旧市街の住民でさえ外へ出ることは許されませんでした」と述べた。

