司教団が「核兵器廃絶宣言」 唯一の「戦争被爆国の司教団」として

 日本カトリック司教団は6月17日、核兵器廃絶に向けた強い決意を、あらためて「宣言」として表明した。
「宣言」文は、「唯一の戦争被爆国の司教団として、広島・長崎の被爆者と市民が抱えてきた重い歴史と痛みを深く胸に刻み、核兵器廃絶に向けた強い決意をここに宣言します」と述べている。
 核兵器が深刻な脅威であることだけでなく、核実験やウラン採掘による「グローバル・ヒバクシャ」の問題にも言及。核兵器の開発、実験、製造、保有、使用は「倫理的に許されない」と指摘した。
「核抑止力」による安全保障については、幻想であり、むしろ核戦争の危機へと世界を向かわせると警鐘を鳴らした。
 さらに司教団は、次のような行動を続ける姿勢を表明した。
① 被爆の実相を世界中に伝える②核兵器廃絶を目指す国内外の運動と連帯し、実現に向け推進する③日本政府が核兵器禁止条約(TPNW)に署名・批准するよう働きかける④平和教育や啓発活動を通じて次世代に平和の理念を引き継ぐ。
 「宣言」は最後に、「神との、人々との、自然とのわたしたちの関係を調和のうちに保ち、平和な社会を実現する」ために祈り、力を尽くそうと呼びかけている。
 全文はこちらから。

  • URLをコピーしました!
目次