教皇のフランス訪問2日目 パリで野外ミサに80万人
【パリ9月26日OSV】80万人近くの人々が9月26日、教皇レオ14世が司式するミサに参列するため、パリのシャンゼリゼ通りに沿って凱旋門からコンコルド広場までを埋め尽くした。教皇はこの日のミサで、フランスの人々に、真の幸福と平和の源であるイエスに倣うよう招いた。
「フランスの長く美しい信仰の歴史を引き継ぐ兄弟姉妹の皆さん、皆さんがここに集われるのを見て、こう申し上げたいと思います。イエスの刺し貫かれたみ心という源泉から、水を飲みましょう。そうです、皆さんは神に、いのちに、真理に、一致に、平和に、交わりに、幸福に渇いているのです」
教皇がコンコルド広場にパパモービレ(教皇専用車)に乗って現れると、人々は旗を振り、喜びにあふれて聖歌を歌い歓迎した。
この日の祭壇奉仕者のうちの6人はダウン症患者だった。「人類遺伝学の欧州ジャーナル」に発表された2020年の研究によると、フランスではダウン症の出生前診断の結果、68%が中絶を選択している。その国の首都パリにおいて、この6人の奉仕者は、強力ないのちの証し人となった。
「渇き」を癒やすイエス・キリスト
教皇はコンコルド広場に集まった人々に、自分の心の中を見つめ、こう問いかけるよう促した。「私の最も深い渇きは何か? 人生において私が真に探し求めているものは何か?」「私たちは皆、幸福や愛、充足を求めていますが、その渇きを癒やすためにどこから水をくむだろうか?」
「その答えはイエス・キリストです。受肉を通して、全ての人のそれぞれの人生の核心において会いに来てくださり、私たちの渇きを癒やすことができる生きた水の真の源としてご自身を現されるイエス・キリストなのです」
「全ての人間の心の中にあるこの渇きは、物質的な物への渇きではなく、意味への渇きであり、真理と充足への渇きなのです」
さらに教皇は続ける。「兄弟姉妹の皆さん、私たちは、この世のもので自分を完全に満足させてくれるものは何もないのだと知らねばなりません」
「仕事をやりきった後や、努力が実を結んだ後、あの内的空虚感は以前よりも強くなって、しばしば再び現れます。そうなるとその空虚感を埋めようと、私たちは新たな楽しみを探したり、もっと物を所有したいと考えたり、できる限りのことをして空虚感に気付かないように振る舞ったりします」
そのようなときこそ、「羊飼いが羊たちを率いるように、私たちを幸福と平和の源泉に導いて」くれるのは、善い牧者であるイエス・キリストだ、と教皇は強調する。
「イエスは私たち一人一人を名前までご存じです。私たちに関することで、主がご存じないことはありません。私たちの秘密であれ、意図であれ、弱さであれです。主は私たちの心の底までご存じなのです」
最後に教皇は、「パリというこの美しい都市から、聖霊の生きた水がフランス全土に行き渡るよう、心を込めて祈ります」と述べ、「イエス・キリストへの信仰をあなた自身だけにとどめないでください。それを外にあふれさせましょう。そうして、あなたが出会う人々が元気を取り戻し、その人たちの渇きが癒やされますように」と祈った。
このミサはパリでの2日間の滞在中、最大の行事となった。

