教皇、アフリカ訪問2日目 アルジェリアのアンナバへ

【アンナバ(アルジェリア)4月14日OSV】教皇レオ14世はアフリカ訪問2日目となる4月14日、約1600年前に聖アウグスティヌスが逝去した場所の近くに建てられた聖堂でミサを司式し、この聖人の足跡をたどる深い個人的な巡礼の時も持った。
 「まさにここで殉教者たちは祈り、聖アウグスティヌスは信者たちを愛し、熱心に真理を探し求め、熱意ある信仰で、キリストに仕えました」と教皇はフランス語でのミサ説教で語った。「この伝統を受け継ぎ、きょうだい愛を通して、世界のための救いの希望として、人々の自由を証ししてください」
 教皇就任時のスピーチで自らを、「アウグスティヌスの息子」と呼んだ教皇は、聖アウグスティヌス聖堂に詰めかけた何百人もの人々に、アウグスティヌスの劇的な回心について強調して語った。たゆまぬ真理探究者として偉大な聖人の1人となったからだ。
 「私たちは彼の知識以上に、その回心を尊敬しています」と述べ、聖アウグスティヌスの自伝、『告白』から2度、引用して説教を行った。
 またアウグスティヌスの母、聖モニカが息子の回心のために果たした役割も思い起こした。
 午後3時半から始まったこのミサの前に、教皇は聖堂近くの古代都市ヒッポ・レギウスの遺跡に立ち寄った。アウグスティヌスが、396年から逝去するまで司教を務めた地である。雨の中、白い傘の下で、教皇は花輪を置き、小さなオリーブの木を植え、古代から残る柱を前に黙とうした。
 昨年5月の就任以来、教皇はしばしば説教の中で、聖アウグスティヌスの言葉を引用してきた。
 聖アウグスティヌス聖堂での説教でも、『告白』からアウグスティヌスの祈りと内省をそれぞれ引用した。「御身の命ずるものを与えたまえ。御身の欲することを命じたまえ」「神よ、もしもあなたがわたしのうちにましまさぬならば、自分は存在しない。絶対に存在しないでしょう。それともむしろ、もしわたしがあなたのうちにいないならば、自分は存在しないであろうというべきでしょうか」
 同聖堂は1881年から1907年にかけて、アウグスティヌスが説教をした古代教会の遺跡を見下ろす丘の上に建設され、今日でも聖アウグスティヌスの片腕の遺骨が安置されている。

 人生は変えることができる

 規模は小さいが多様性に富むアルジェリアのカトリック共同体は、人口の99%がイスラム教徒という環境にもかかわらず、アウグスティヌスの遺産を受け継いでいる。ミサの参加者の多くは、アフリカのさまざまな国からアルジェリアに留学している青年たちだった。
 「親愛なるアルジェリアのキリスト教信者の皆さん、皆さんはこの地におけるキリストの愛を示す謙遜で忠実なしるしです」と教皇は励ます。
 ミサの朗読はアラビア語、英語、フランス語で行われ、アルジェリアのカトリック信者が多国籍であることをうかがわせた。
 また説教の中で、「使徒たちは、私たちの人生は変えることができると宣言します。なぜなら、キリストは死から復活されたからです」と教皇は述べる。
 同日午前、教皇は聖堂に隣接するカトリックの「貧しい人の小さな姉妹」が営む介護施設を訪問した。約40人の利用者のほとんどがイスラム教徒で、聖堂と小さなモスクを併設している。教皇は利用者にあいさつし、「愛と奉仕があるところに、神はおられます」と語りかけ、1人のイスラム教徒の証しに耳を傾けた。
 教皇はアルジェから専用機で、約1時間のフライトを終え、アンナバに到着した。夜にはアルジェに戻り、翌朝は5時間以上をかけてカメルーンの首都ヤウンデに向かう。

4月14日、アルジェリア東北部の港町、アンナバにある聖アウグスティヌス聖堂でミサを司式する教皇レオ14世 (OSV News photo/Simone Risoluti, Vatican Media)
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