教皇、アフリカへの使徒的訪問 アルジェリアへは歴代教皇で初
【アルジェ(アルジェリア)4月13日OSV】教皇レオ14世は4月13日朝、アルジェリアに到着し、同国に使徒的訪問をする最初の教皇となった。アルジェリアは11日間にわたるアフリカ訪問の最初の訪問地。
教皇が搭乗した飛行機は、ローマから2時間後の現地時間午前10時少し前に、首都アルジェにあるウアリ・ブーメディアン空港に着陸した。大雨の予報のため、屋外で予定されていた歓迎式典は、屋内で執り行われた。
儀仗兵が立ち並ぶ中、教皇は、アルジェリアのアブデルマジド・テブン大統領からあいさつを受け、少女から花を受け取った。
アルジェリアは国民約4500万人のうち、99%がスンニ派のイスラム教徒で、カトリック信者は9000人に満たない。その意味でも、今回の教皇の訪問は歴史的な出来事と言える。
アルジェリアの司教団は、教皇の訪問を「平和の使徒」と呼び、イスラム教徒が大半を占める社会において、「友好的な存在」になるという使命を持つ教会を励ましてくれると期待を込める。
アルジェリアはアフリカ最大の国で、そのほとんどがサハラ砂漠。教皇が訪れるのは北部の地中海沿岸の都市、アルジェとアンナバが中心となる。
この訪問は教皇レオ14世にとっても特に意義深いものとなる。教皇は昨年の5月8日に教皇に選出された際、自らを「アウグスティヌスの息子」と称したが、聖アウグスティヌスは、ヒッポ・レギウス、現在のアンナバ付近で司教を務め、430年にその地で逝去した教父だからだ。
教皇レオ十四世がアルジェリアを訪問するのは、今回で3回目となる。1回目は聖アウグスチノ修道会の総長を務めていた時の2003年で、2014年に再訪している。
コンスタンティーン・ヒッポ教区のミッシェル・ギヨ司教は、教皇のアルジェリア訪問の目的は、「アルジェリアの人々に会い、カトリック教会を支え、アウグスティヌスという人物を通して、信者たちの絆を強めるためだ」と付け加えた。
キリスト教は危険ではない
聖アウグスティヌスとその母、聖モニカと共に、アルジェリアは現代の信仰の証人の地として知られている。2018年には、厳律シトー会(トラピスト)の修道士たちを含む内戦で殺された19人の殉教者が列福された。
アルジェリアでの初日に、教皇はバブ・エル・ウエドのアウグスチノ宣教女会を私的に訪問する。1994年に、ミサに向かう途中で殺害されたエスター・パニャグア・アロンソ修道女とカリダド・アルバレス・マルティン修道女の追悼のためだ。この2人の修道女も列福された19人の中に含まれる。現在でも、同会は子どもや青年や女性に向けた教育と支援活動を通して、地元の人々に奉仕し続けている。
空港での歓迎を受けた後、教皇の最初の公務は、マカーム・エチャヒド記念碑を訪ねることで、フランスからの独立闘争でいのちを落とした人々を弔った。
アルジェでの1日目には、行政当局との面会と世界最大のモスクの1つ、アルジェの大モスクへの訪問が予定されており、キリスト教徒とイスラム教徒間の対話を深める意図がある。
夜には、地中海を見下ろすアフリカの聖母大聖堂で、地元のキリスト教信者たちと集うとみられる。
ギヨ司教は、教皇の訪問は、アルジェリア社会にとって、キリスト教は「危険ではなく、資産なのだ」という明確なメッセージを送ることになると語る。「アルジェリアの国民は、教皇は、カトリック信者だけを気にかけているのではなく、全ての人にとっての平和と正義と和解にも心を向けているのだと分かるでしょう」
教皇は翌14日、北東部に位置する古代都市ヒッポ・レギウスの廃墟近くの港町、アンナバへ飛行機で向かう。聖アウグスティヌスが最後の数年を過ごした場所で祈りをささげるためだ。

