熊本・八代教会「みんなのカフェ」 地元の人がつながる場に

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熊本・八代教会「みんなのカフェ」 地元の人がつながる場に

 今夏の熊本地震で被災した八代教会(熊本県八代市)の信徒たちは、9月半ば、地元の人たちが気軽に立ち寄り、くつろぐことのできる場所として、教会敷地内の芝生の庭で「みんなのカフェ」(無料)をオープンした。
 10月5日に開かれた2回目のカフェには、八代教会の司祭・信徒ら12人のほか、熊本地区内外から信徒や司祭ら総勢20人がスタッフとして参加。教会の隣に大規模な病院があり、人通りが多いことから、スタッフたちは教会前の通りに立って道行く人たちに声を掛け、1時間ほどの間に約40人を迎えた。
 当日のメニューは、コーヒーなどの飲み物のほか、肉まん、あんまん、かき氷、クッキー、果物など。米や水などの支援物資の配布も行われた。
 晴天に恵まれたこの日、利用者たちは飲み物などを手に、教会敷地内の芝生の広場でもおしゃべりを楽しんだ。親子連れの姿もあり、小学生にはかき氷が人気だった。
 カフェのスタッフを務めたのは、八代教会の信徒のほか、発災直後から八代の支援に入った福岡教区・福岡地区の教会関係者、「熊本地区カトリック女性の会」、そして日本の教会の緊急対応支援チーム「カリタスジャパンERST(イーアールエスティー)」のメンバーら。「カリタスジャパン」と書かれた黄色いビブス(ベスト)を着ていたが、被災した地元の市民でもある八代教会のスタッフは着用せず、訪れた人たちに交じって話に耳を傾けた。
 買い物帰りに立ち寄ったという一人は、こう話した。
 「震災後、店に行ってお金を払えばたいていのものは手に入るようになりましたが、ここでは、お金では手に入らない大事なもの…そうですねぇ…みんなが忘れてしまった、人とのつながりの心をもらったような気がします」

「みんなのカフェ」のスタッフら
 スタッフ全員で分かち合いも

 発災以降、八代で支援してきたERSTメンバーの現地派遣は10月末で終了する。カフェの後はスタッフ全員で震災後の取り組みについて振り返り、分かち合った。
 今回のカフェが八代での活動の締めくくりとなったERSTの佐久間力(ちから)神父(札幌教区)はクラシックギターの演奏を披露。「禁じられた遊び」などの映画音楽や、演歌「悲しい酒」など4曲を皆に贈った。
 「みんなのカフェ」を開くきっかけになったのは、8月14日、当時避難所だった八代第四中学校で、八代の信徒らがERSTのサポートも受けながら試験的に行ったカフェだ。
 発災直後、八代教会の信徒会館で独自に支援物資の配布を始め、地域とつながっていく手応えを感じた信徒らは、避難所で行ったカフェを教会でしてみようと一念発起。9月13日から主日のミサを行うようになった信徒会館の前の芝生で、翌14日、「みんなのカフェ」を始めた。
 この日のスタッフからは、非常時の備えについて各教会で考える良い機会になったという声や、カリタスジャパンとの活動を通じて学んだ支援の際のマナーやノウハウを、今後に生かしていきたいという声があった。
 熊本地区カトリック女性の会メンバーのジョンソン伸子さん(熊本市・手取教会)が感じたのは、仮設住宅が建ち、また八代から移住していく人も増える中で、新しいコミュニティーづくりを手伝うことを目的とした「仮設住宅カフェ」の必要性だ。今回、八代で感じたことを、翌日から新潟で開かれる「女性の会全国大会」で話すという。
 八代教会信徒会長の満島恵子さんは、このカフェが熊本・福岡両地区の女性の会とのつながりに助けられて実現したことを喜び、こう話した。
 「これでやっと、地域とのつながりづくりの第一歩が踏み出せたと感じています。このつながりが切れてしまわないように、これからもカフェを続けていきたいと思います」
 カフェは基本的に、毎月第1・第3月曜日にオープンする。

スタッフ全員で震災後の活動を振り返り、分かち合った

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