【ルアンダ(アンゴラ)4月18日OSV】教皇レオ14世は4月18日、アンゴラの首都、ルアンダに到着した。2千万人のカトリック信者がいる、アフリカ南部に位置するアンゴラを3日間にわたり訪問する。
アンゴラは根深い社会的課題に直面している国だ。石油とダイヤモンドからの収益で堅調な経済成長を誇るが、平均寿命は世界の中で下位に、乳児死亡率では上位に位置する。何十年にも及ぶ内戦の影響が今でも続く上、不平等と汚職が依然として懸案事項となっている。
「親愛なる友人の皆さん、私は、利益を得ている強力な権力者が自分のものだと主張する物質的豊かさについて触れましたが、皆さんの国でも同じです。どれほどの苦しみ、死、社会的・環境的災害が、このエクストラクティビズム(自然資源を大量に抽出して経済成長を推進しようとする政策)主義の論理によってもたらされていることでしょう」と教皇は、アンゴラ政府関係者へのスピーチで懸念を表した。
教皇はアンゴラの富裕層の政治指導者たちに、「あらゆる特定の利益よりも、共通善を優先し、自分自身の役割を全体の役割と混同しないように」と求めた。
「カトリック教会のアンゴラでの奉仕を、皆さんが評価されていることは存じ上げていますが、教会はパン種となり、共生のための公正な模範の推進を促したいと願っています。それは、多くの富を持つけれども、間違った喜びも持つエリートたちに押し付けられたあらゆる形の隷属から解放された共生の模範です」
心に向き合い真の喜びを得る
アンゴラでは残忍な内戦によって、1975年から2002年の間に50万人から80万人が殺害され、その傷跡は完全に癒えていない。地方では今でも地雷がばらまかれたままだ。アンゴラ中部、ビエ州クイト教区のビセント・サノンボ司教は、教皇の訪問が、国民の癒やしを促進するきっかけとなり、今回の訪問のテーマ、「希望と和解と平和の巡礼者、教皇レオ14世がアンゴラを祝福する」に示された願望が実践されることを願っている、と語った。
「アンゴラの人々は、国の調和が一握りの人の傲慢さによって乱されるたびに、苦しんできました。物質的な搾取だけでなく、考えを他者に押し付けるという傲慢さによる傷を負っています」「アフリカは、多くの国々の社会的・政治的調和を引き裂く紛争と憎しみが渦巻く状況と力学を緊急に乗り越える必要があります。その状況によって、貧困と排他主義が加速しているからです」と教皇は述べた。
アンゴラではカトリック教会は深く根を下ろしている。1491年にポルトガルの宣教師たちによって伝えられ、1975年までポルトガルの植民地支配が続いた。最新のバチカンの統計によると、人口の58%近くがカトリックを自認している。
「真の喜びは、疎外感から私たちを解放してくれます。それは、まさしく信仰によって聖霊のたまものとして認識する喜びです。ですから、親愛なる友人の皆さん、私たち自身の心に向き合いましょう。なぜなら喜びがなければ、刷新はなく、内省がなければ、解放もありません。出会いがなければ、政治もなく、他者がいなければ、正義もないからです」と教皇は強調する。
教皇が搭乗したチャーター機は、18日の午後4時前に着陸し、空港でアンゴラのジョアン・ロウレンソ大統領に迎えられた。
教皇は空港から大統領宮殿まで、窓が取り外されたパパモービレ(教皇専用車)で移動し、沿道に詰めかけた人々にあいさつした。その後、大統領と私的に会談を持った。
教皇は4月21日までアンゴラを訪問し、同国の主要な巡礼地、ムシマの聖母を訪れ、巡礼者たちと共にロザリオを唱える。他にも、北東部のサウリモで野外ミサを司式し、高齢者施設を訪問する。その後、ルアンダのファティマの聖母小教区で、地元の教会関係者と会合を持つ。

