【ドゥアラ(カメルーン)4月17日OSV】教皇レオ14世は4月17日、カメルーン最大の都市ドゥアラで、12万人以上が参加するミサを司式し、「愛するアフリカ大陸の子どもたち」に向けて、空腹の人には食べさせ、「いのちのパン」の霊的養分を与えて、神の愛を分かち合うよう求めた。
参加者が多数となったため、ミサは急きょドゥアラ・ジャポマ・スタジアムの駐車場で、32度の炎天下に行われた。
「人々の飢えを前にして、神はどこにおられるのでしょう?」。教皇は、フランス語と英語で行った説教の冒頭で、会衆に問いかけた。そしてヨハネ福音書のパンと魚を増やす奇跡の箇所を引用して答えた。
「そこにあった少しの食べ物を祝福し、おなかをすかせた全ての人と分かち合うことで、深刻な問題は解決されました」と教皇はフランス語で述べた。
「パンが本当に全ての人に与えられるなら、全ての人にパンは行き渡ります。奪い取る人の手に渡らず、差し出す人の手に渡るのなら、パンは全ての人に行き渡るのです」と強調した。国連の世界食糧計画によると、カメルーンでは290万人が食料危機に直面しており、人口の23%が貧困線以下で生活しているという。
教皇はパンと魚が増えた奇跡は、私たちを「支配するためではなく、愛のうちに仕える」ために来られる神の姿を明確にすると語った。
「その奇跡は、神は人間にいのちのパンを与えるだけでなく、その養分をどのようにして私たち自身を含む、平和と自由と正義に飢える全ての人々の中で、分かち合うことができるのかを示します。一致とゆるしの行為や全ての良い行いは、配慮を必要としている人々へのパンのひとかけらとなります」と教皇は続ける。
「しかし、それだけでは十分ではありません。体を支える食べ物は、それと同じほどの愛のうちに、魂の栄養――私たちの良心を支え、恐怖の暗闇と苦しみの影に飲み込まれているときでも私たちを安定させてくれる栄養――に伴われなければなりません」と教皇は、強調した。
続けて、この霊的栄養とは、「教会に常に豊かな養分を与え、ご聖体となった体を与えることで、私たちを強めてくださるキリストご自身なのです」と述べ、「兄弟姉妹の皆さん、私たちが今記念しているご聖体は、信仰を新たにする源です。なぜなら、イエスが私たちの間に存在されるようになるからです」と説明した。
さらに、「ご聖体を中心に私たちが囲むまさにこの祭壇こそが、歴史の試練の時に、また身の回りで感じる不正義の中にあってさえも、希望の宣言となるのです」と付け加えた。
いのちのパンをもたらす者に
カメルーンには800万人以上のカトリック信者がおり、人口の約30%を占める。教会はしばしば、言語的・政治的分断の橋渡し役となっている。
サンメリナ教区のガブリエル・アベガ・オウナ神父は、OSVのインタビューに、カメルーンでの教会の使命について語った。神父として「日々の課題は、物質的には貧しいけれども、計り知れない豊かな霊性を持つ人々の中に、どのようにして信仰を育んでいくかです」と語る。
「カメルーンの教会は社会と並んで存在しているのではなく、むしろその鼓動する心臓といえます。国の手が行き届かない地域では、特にそうです。教会は1000近くの小学校と何百もの保健医療施設を運営しています。実際、多くの村にいる唯一の医師や教師は、教会の使命によって派遣されています」と神父は説明する。
さらにカメルーンのカトリック教会は、「フランス語圏地域と英語圏地域の橋渡し」をしており、「人間開発のために福音を、目に見える形で実践しています」と神父は付け加えた。
教皇はミサ説教を英語に切り替え、カメルーンのカトリック信者に「皆さんの隣人にいのちのパンをもたらす最初の顔や手となってください。隣人に知恵の糧をもたらしてください。そして彼らを、成長させることなく善の願望を覆い隠し、彼らの尊厳を奪うもの全てから助け出しましょう」と語りかけた。
ミサ後、教皇はドゥアラにあるカトリック系の聖パウロ病院を私的に訪問し、午後には首都ヤウンデに戻り、中央アフリカカトリック大学の学生や教授らと交流する。

