教皇アフリカ訪問2カ国目 カメルーン、訪問に賛否も

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教皇アフリカ訪問2カ国目 カメルーン、訪問に賛否も

【ヤウンデ(カメルーン)4月15日OSV】教皇レオ14世は4月15日、分離主義者による暴力に何年にもわたり苦しんできたカメルーンに到着し、力強い平和への訴えを行った。教皇を歓迎する何千もの人々が首都、ヤウンデの沿道に並ぶ中、教皇は同国の指導者たちに「正義に対する飢えと渇きがこんなにもあるのです」と強調した。
 教皇はヤウンデにある大統領宮殿で、行政当局に、カメルーンには「司牧者として、また対話ときょうだい愛と平和の奉仕者として」来たと述べ、2017年からアングロフォン(英語を母国語として話す地域)の北西部と南西部で続く武力衝突による「深い苦しみ」があることにも言及した。
 「いのちが奪われ、家族は家を失い、子どもたちは学校に行けず、青年たちは将来を見通せないでいます」と教皇は、ポール・ビヤ同国大統領と同席し、語った。大統領は93歳の独裁的指導者で、40年以上も同国を支配している。
 「数字の裏には、実際の人々の顔や物語や打ち砕かれた希望があります」と教皇は語った。
 教皇の訪問は、アングロフォンの分離主義武装グループと政府軍の戦闘のさなかに計画された。その戦闘は2017年から始まり、6500人以上が殺害され、50万人以上が家を離れざるを得なくなった。
 国連によると、アングロフォン地域に住む400万人のうち約180万人が人道支援を必要としており、学校の閉鎖により、およそ25万人の子どもたちが影響を受けている。
 教皇訪問の数日前に、アングロフォン地域の分離主義グループは3日間の停戦を宣言し、教皇の訪問中に市民や訪問客が、自由に行き来できるように「安全な移動ルート」を確保するとした。

 カメルーンの豊かな多様性

 独裁的な大統領に関しても、2025年10月の大統領選で、自身の任期延長を図り、「大規模な不正」があったとされ、選挙後の暴動で何十人もの市民が殺害された。そのため、教皇の訪問が、政府への支持と取られかねないと訪問に反対する声もあった。
 教皇はカメルーンの政治家たちに、「平和は行政当局をはじめとする、全ての人に責任があります」と述べ、「公共資源の管理と法の統治の順守は、信頼を回復するのに大切です」と語った。
 またアウグスティヌスの『神の国』から引用し、統治する人は「高慢からではなく、思いやりのある憐れみから」統治するべきだとした。
 カメルーンは、その地理的・文化的多様性から「ミニ・アフリカ」という愛称を持つ。800万人以上のカトリック信者がおり、フランス語と英語の公用語に加え、200以上の言語が使われている。
 教皇の乗る車列を見ようと、沿道には何キロにもわたって群衆が繰り出し、子どもたちはバチカンの国旗を振り、女性たちは教皇の画像が印刷されたカラフルな生地のワンピースで着飾った。
 翌16日に教皇は、分離主義紛争の中心地であるバメンダを訪問し、聖ヨセフ・カテドラルで平和の集いを持ち、バメンダ国際空港で屋外でのミサを司式する。
 4日間の滞在の後半は、カメルーン最大の都市、ドゥアラのスタジアムでミサを司式し、その後ヤウンデに戻り、中央アフリカのカトリック大学で学生と教授らと時を共にする。4月18日に、次の訪問国、アンゴラに向けて旅立つ。

4月15日、カメルーンの首都ヤウンデにあるヤウンデ・ンシマレン国際空港に降り立ち、若い女性から花束を受け取る教皇レオ14世 (OSV News photo/Simone Risoluti, Vatican Media)
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