5月19日、長崎市内の高齢者施設で誤嚥(ごえん)性肺炎のため逝去。90歳。1935年長崎県生まれ。61年司祭叙階。64~89年福岡サンスルピス大神学院教授、院長を務めた(福岡)。89年6月大崎主任。92年5月からお告げのマリア修道会付司祭となり、長崎純心大学・大学院教授、長崎大学講師を歴任。2019年引退(以上長崎)。長年にわたり、国内外で身に付けた学識をもって神学院や大学の教壇に立った教育者だった。生涯のほとんどを司祭・修道者の養成と、神学・哲学に基づく研究にささげた。多数の本を著し、宗教の枠を超えて一般の人々にも向けた講演会を開き、引退後も現代社会のさまざまな問題の中でどう生きるかを模索するための言葉を語り続けた。唯一、主任司祭を務めた大崎小教区では、子どもたちとの関わりを通して召命促進に尽くし、後進の司祭・修道者の育成に実りをもたらした。さまざまな現場で人々の心に寄り添った温かな司祭でもあり、豊かな知性と深い信仰による教育は多くの人々を引きつけた。フランス人哲学者との出会いによって「長崎からの平和の発信」の必要性を確信し、平和構築を強く訴え続けた。

