3月9日、同会名古屋修道院で老衰のため逝去。89歳。1936年スペイン・ブルゴス生まれ。53年同会入会。55年初誓願。60年終生誓願。61年来日。63年、岐阜市に創立された同会岐阜修道院および聖マリア女学院高等学校に同時に派遣された。43年間、同校の中学(87年開校)・高校生に世界史と聖書を教え、最後の20年間は校長職を務めた。定年退職後も中学1年生の聖書を担当したが、その授業中にくも膜下出血で倒れ、以来20年間にわたって入退院を繰り返し、車椅子での生活となった。その中にあってもリハビリに励み、不自由になった言葉と、自身の存在をもって福音宣教の使命を、熱意と喜びを持って果たし続けた。生徒のみならず保護者への聖書セミナー、里親運動、また元気であった時には、小教区への協力も惜しまなかった。その教えに導かれて洗礼の恵みにあずかった人々も少なくない。昨年末、足首の小さな骨折によって、寝たきりの生活を余儀なくされ、最期の2カ月は名古屋修道院に移った。在宅医療関係者と姉妹たちの手厚いケアの下、3月9日早朝、前夜からの眠りのまま、静かに安らかに、天の御父の元に旅立った。日本、山々に囲まれた岐阜の田舎、中高生たち、出会った全ての人々をこよなく愛した89年の生涯を全うした。最後の20年間に最もよく口にした言葉は「お祈り」だった。

