復活徹夜祭ミサ説教 神の愛の力は悪に勝る

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復活徹夜祭ミサ説教 神の愛の力は悪に勝る

【バチカン4月4日CNS】神の愛はいかなる悪よりも強く、「憎しみを追い払い、権力のある人を打ち倒す」と教皇レオ14世は4月4日、バチカンの聖ペトロ大聖堂でささげられた復活徹夜祭のミサ説教の中で語った。
 「人は体を殺すことができても、愛の神のいのちは永遠で、死を超えていき、そのいのちを閉じ込められる墓はありません」
 「親愛なる友人の皆さん、これも今日世界に向けた私たちのメッセージ」で、「信仰の言葉と愛のわざを通して」、分かち合われるべきものだとした。
 ちょうどマグダラのマリアをはじめ女性たちが、イエスの復活を弟子たちに告げようと急いだように、「私たちも今夜、この大聖堂から出て、全ての人々にこの良い知らせを伝えたいと望まなければなりません。主と共に復活し、主の力を通して、私たちも平和で一致した新たな世界にいのちをもたらすことができるのです」と教皇は続けた。
 ミサは聖ペトロ大聖堂のアトリウムで、火と復活のろうそくの祝福から始まった。大聖堂の明かりのほとんどが消される中、教皇と共同司式を行う枢機卿、司教、司祭たちが暗闇の中を祭壇に向かって進んだ。まず教皇のろうそくに火をつけるために立ち止まり、続いて共同司式者と信者たちのろうそくに火がともされた。
 イタリアの報道局、ANSA(アンサ)によると、ミサの中で、教皇は10人の成人――ローマ教区から5人、英国から2人、ポルトガルから2人、韓国から1人――に洗礼と堅信、初聖体を授けた。

 復活の最初の証人となった女性たち

 ことばの典礼では、これらの朗読を通して、私たちは救いの歴史の展開が詳しく朗読され、教皇は説教の中で、「分裂させ、死をもたらす罪の冷淡さに対して、神が、一致といのちの回復をもたらす愛の力のうちに、どのようにして対峙(たいじ)されるのかを聞きました」と語った。
 福音の朗読箇所では、イエスの死と埋葬を目にした女性たちが、悲しみと恐れを乗り越え、主の墓は大きな石で封じられ兵士によって見張られていると思いながらも、墓へ向かった様子が描かれている、と教皇は続けた。
 「罪とは、私たちの中にある希望を説く主のことばを殺そうともくろみ、私たちを殻に閉じこもらせ、神から切り離してしまう重い障害のことです」と述べた。
 しかし、「信仰と愛」によって、女性たちは復活の最初の証し人となった。そして「女性たちは、いかなる悪の力よりも強く、『憎しみを追い払い、権力ある人を打ち倒す』ことができる神の愛の力を目撃したのです」と話した。
 歴史を通して、人類が神の計画に従って生きられなかったときでさえ、「主は私たちを見捨てることはなさいませんでした。そうではなく、さらに驚くようななさり方――ゆるしを通して――で、私たちにいつくしみ深いみ顔を向けられたのです」。

 「石」を転がした人の勇気に倣う

 「兄弟姉妹の皆さん、今日でさえ、開くべき墓があります。それはしばしば石によってふさがれ、その石は非常に重く、厳重に守られているため、動かすことができないように思えます」と教皇は説く。
一部の「石」は、「不信、恐れ、利己主義、怒りとなり人間の心に重くのしかかり、それらの内面の葛藤から生じた一部の石は、戦争、不正義、人々や国々の孤立を通して、私たちの間の絆を断ち切ってしまいます」と説明した。
 「それらにまひさせられないようにしましょう!」と力を込める。神の助けを受けて、多くの人々は、時にはいのちを犠牲にしてまで、それらの「石」を転がしてのけてきた。「けれども、今日でもその良い果実から、私たちは恩恵を受け続けています」
 「その人たちは雲の上の人たちではありません。復活された方の恵みによって強められ、愛と真理のうちに」神のことばを「伝え」、「神が与えてくださる力のうちに」行動する「勇気を持った、私たちのような人々です。そうして神の栄光はたたえられるのです」。
 「その人たちの模範に力づけてもらいましょう。そしてこの聖なる夜に、その人たちの確信を私たちのものとしましょう。そうして、調和と平和という復活祭のたまものが、いたるところで、常に全世界で、育ち、花開いていきますように」と教皇は願った。

4月4日、バチカンの聖ペトロ大聖堂で執り行われた復活徹夜祭のミサの中で、洗礼を授かった男性に堅信を授ける教皇レオ14世 (CNS photo/Lola Gomez)
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