ウクライナ全面侵攻から4年 教皇、停戦と対話の強化促す

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ウクライナ全面侵攻から4年 教皇、停戦と対話の強化促す

【バチカン2月22日ОSV】教皇レオ14世は、ロシアによるウクライナ侵攻の「即時停戦」を求める「心からの訴え」を新たにし、「平和への道筋をつけるために」対話を「強化するよう」再度促した。
 「平和を先延ばしにすることはできません」と教皇は2月22日、バチカンのサンピエトロ広場で行われた「お告げの祈り」の終わりに強調した。「平和は、私たちの心の中に存在すべき、また責任ある決断につなげるべき緊急の必要性です…武器のごう音を沈黙させ、爆撃をやめさせましょう」
 この教皇が繰り返す訴えは、ロシアのウクライナ侵攻が本格化してちょうど4年を迎える2日前に発せられた。2014年にクリミアを一方的に併合したことから始まったロシアによるウクライナ全面侵攻は、2022年2月24日の侵略によって加速していった。
 最近のロシアによる攻撃は、冬のさなかに、特に民間のインフラやエネルギー施設を標的にしているため、ウクライナの人道危機が深刻化している。
 「ロシアによるウクライナへの全面侵攻が始まって4年がたちました」と教皇は切り出し、「全世界の目前に広がる悲劇的な状況について、考えずにはいられません。これほどの犠牲者、これほど多くのいのちや家庭が粉々にされ、これほどまでに破壊し尽くされ、言葉では表しきれない苦しみがあります」と続ける。
 「全ての戦争は、全人類という家族に負わされた真の傷です。戦争が始まると、死や破壊、そして何世代にもわたる傷跡を残します」

 戦争に苦しむ人々のために祈る

 国連のウクライナ人権監視団によると、全面侵攻が始まって以来、2025年は民間人の犠牲が一番多かった年だという。
 国連によると、少なくとも2514人の民間人が死亡、1万2千人以上が負傷し、2024年と比較して31%の増加となり、2023年とではおおよそ70%も増加している。しかもこの数字はウクライナ政府が管理できている地域での数字で、全体の数はさらに増える見込みだ。
 2022年の2月以来、1万4500人以上の民間人――745人の子どもを含む――の死亡が確認されており、数万人以上が負傷し、人道援助団体は前例のない需要に応えるべく支援を強化している。
 さらにウクライナ全土で、国内避難民と自らのコミュニティーに残る戦争被災者を含め、およそ1080万人が、今年に入っても人道支援を必要としていると、国連は報告しいている。
 終わりに教皇レオ14世は「戦争に苦しむウクライナの人々と、この戦争や世界のあらゆる紛争のために苦しんでいる全ての人々のために祈るよう、皆さんを招きます。長く待ち望まれる平和というたまものが、私たちの日々を照らしてくれますように」と祈った。

2月22日、バチカンのサンピエトロ広場に集まった人々と共に「お告げの祈り」を唱える教皇レオ14世 (OSV News photo/Vatican Media)
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