【バチカン2月4日CNS】教皇レオ14世は2月4日、バチカンのパウロ6世ホールで開いた一般謁見の講話で、聖書は現代の信者たちに直接語りかけるものだと述べ、聖書は神のことばが人間の著者を通して表現されたものだからだ、と強調した。
聖書が「現実や人間の希望と苦しみから切り離されると」、あるいは「理解できない、何も伝わらない、時代に合わない」言葉でのべ伝えられると、聖書は「役に立たないもの」になってしまう、と教皇は警告する。
「第2バチカン公会議の諸文書」に関する講話を続け、聖書は過去の遺産ではなく、人々に神を知らせ、神を愛するように導くための生きた対話だ、と教皇は言う。神はその民を通して伝えることを選び、神のいつくしみと願いは人類に寄り添っているとした。同公会議の文書、『神の啓示に関する教義憲章』から引用し、「かつて永遠なる父のみことばが人間の弱さをまとった肉を受け取って人間と同じようなものになったのと同様に、神のことばは人間の言語で表現されて人間の言葉と同じようなものにされたのです」(13)と語った。
聖書の主な著者は神である一方、人間もまた神のことばを分かち合う「真の著者」であり、単なる受け身の「書記」ではなかったとし、「神は決して人間とその可能性を殺すことはありません!」と教皇は力を込めた。
ただ、聖書を神から受け継いだものとせず、単なる過去の記述として読まないよう警告した。
「聖書は歴史的事実に基づく一方で、あらゆる時代と場所にいる人々に語りかける無限の霊的深みを備えています。そして何よりも神の愛と私たちを救いたいという願いを伝えているのです」と教皇は英語による講話の要約で説明した。
最後に教皇レオは、神は「そのいつくしみによって、私たちの生活がみことばという不可欠な栄養を欠くことがないようにしてくださいます。ですから祈りたいと思います。私たちの言葉も、さらに、私たちの生活も、そこで語られている神の愛を覆い隠すことがありませんように」とイタリア語による講話を締めくくった。
ウクライナと新STARTの更新を祈る
一般謁見の講話を終えた後、最近になっても続く頻繁な爆撃によって電力を奪われ、大打撃を受けているウクライナの人々のために祈るよう、教皇は呼びかけた。また米国とロシアの間で調印されている核兵器の拡散を防ぐ、新戦略兵器削減条約(新START)が、2月5日に失効することにも触れ、条約の更新も願うよう呼びかける。「具体的で効果的なフォローアップの確保を追求せずに、この手段を放棄することのないように願いましょう。現在の状況は、諸国間の平和をさらに脅かす新たな軍拡競争を回避するためのあらゆる可能な措置を行うことを求めます」

