米国とキューバの緊張高まる 教皇、「真摯な対話」を求める

【バチカン2月1日ОSV】教皇レオ14世は2月1日、バチカンのサンピエトロ広場に集まった人々と「お告げの祈り」を唱えた後、米国とキューバの間で緊張が高まっていることに懸念を示し、「真摯(しんし)で効果的な対話」を求めた。
 ドナルド・トランプ米大統領は1月29日、カリブ海の島国・キューバに「直接または間接的に石油を販売、あるいはその他の方法で、石油を提供する」国に関税を課す内容の大統領令に署名し、キューバへの燃料供給を遮断する動きを見せている。
 この動きを受けて、キューバのミゲル・ディアス=カネル大統領は1月30日、SNSを通じて、トランプ大統領は「間違った根拠のない言いがかり」を付け、「キューバの経済の息の根を止め」ようとしていると厳しく批判した。

 コブレの聖母のとりなし願う

 「お告げの祈り」の後で、教皇レオ14世は「キューバ司教団のメッセージに心を合わせます。愛するキューバの人々の苦しみを増しかねない暴力や行動を避けるため、全ての関係国が真摯で効果的な対話を模索するよう求めます」と訴えた。
 キューバのカトリック司教協議会は1月31日、「キューバに石油が届く可能性を排除するという(トランプ大統領の)発言を含む最近のニュースは、特に最も困っている人々にさらに大きな犠牲を強いることになります」というメッセージを発表した。
 「社会の混乱や同じ国民の間での暴力という危機は、現実となっています」「キューバの善意ある人々は誰もこのような状況を喜びません」
 さらに、同司教団は「国際法に合致した教皇と聖座の断固とした姿勢は、関係国の政府に、威圧や戦争ではなく、対話と外交を通して、意見の不一致や対立を解決できるということを示しています」と強調した。
 「コミュニケーションを通して、人々はお互いを理解できます。善意があるところにはどこでも、紛争を解決する道を見いだせ、真理と善意、正義と愛と自由の勝利を見届けることができるのです」と続ける。
 最後に司教団は、1916年に教皇ベネディクト15世がキューバの保護者と定めた「コブレの愛の聖母」のとりなしを願った。
 これを受けて、教皇レオ14世も「お告げの祈り」の後に、「コブレの愛の聖母が、この愛する地の全ての子どもたちを支え、守ってくださいますように」と祈った。

1月26日、キューバの首都ハバナで銀行の支店に入るために、並んで待つ人々。共産党による一党独裁体制のキューバに対し、米国が圧力を強める中、さまざまな職業の人々は生存をかけて、終わりの見えない停電と食べ物、燃料、輸送関連等の価格高騰に何とか対処しようと準備している (OSV News photo/Norlys Perez, Reuters)
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