教皇、傾聴の重要性を強調する 臨時枢機卿会議で性虐待に言及

【バチカン1月12日CNS】どのような立場にあっても教会の指導者たちは、全ての人、特に性虐待の犠牲者や苦しんでいる人々に耳を傾ける能力を磨き、改善していかなければならない、と教皇レオ14世は力を込めて語る。
 カトリック教会での性虐待の問題は、「多くの地の教会生活において真の意味での傷となっています」。この危機や被害者たちに「目と心を閉ざしてはなりません」と、1月7日から8日にバチカンで開催された、世界中から招集した枢機卿らとの臨時枢機卿会議の閉会の言葉で、教皇レオは強調した。
 「犠牲者の苦しみは、それが受け入れられることも耳を傾けられることもなかったという事実によって、いっそう大きなものとなっています」と1月8日に教皇は語り、1月10日にバチカンがこのあいさつを公表した。
 教皇は続けて、この問題についても、他のあらゆることについても「耳を傾けることは非常に重要です」と語り、「傾聴の養成、傾聴の霊性の養成」が神学校に必要で、「同時に司教」や教会に奉仕する一般信徒を含めたあらゆる立場の教会の指導者たちにも必要なことだと繰り返した。

 嵐の中でも教皇を支える

 この臨時枢機卿会議の全体的な目的は、交わりを深め、「主の民の善のために、主が私たちに求めておられること」を共に識別することだった。
 2025年5月8日に教皇に選出された後、初となる同会議後、教皇はこの集まりを毎年開催することを決めた。同会議は教皇と枢機卿団にとって、共に歩む(シノドス的)旅路となる。今年は6月のどこかで、恐らく聖ペトロ聖パウロ使徒の祭日に当たる29日頃、3日から4日にわたって再度開催される予定だ。
 同会議に参加したドミニコ会の神学者でもある、ティモシー・ラドクリフ枢機卿は1月7日、枢機卿団は教皇の単なる助言役としてだけでなく、その人生における同伴者の役割を望まれているという考えを示し、枢機卿団の使命の理解を助けた。続けて、聖マルコの福音を引用し、イエスは弟子たちに舟で海に出るように命じ、その後、弟子たちは「大きな嵐」に遭う。しかし、イエスはペトロや弟子たちを1人きりで行かせることはなかったと説明した。「私たちが最初に従うべきことは、ペトロの舟にその後継者と共に乗ることです。その後継者が現代の嵐に直面しているのです」
 「教会を揺るがしている嵐の中には性虐待とイデオロギーによる分裂があります。主はそれでも私たちに、その嵐の中へ舟をこぎ出し、その嵐を誠実に受け止め、臆病に浜で待っていてはいけないと命じておられます。この臨時枢機卿会議でそのようにするのならば、主がこちらに向かって来てくださるのが分かるでしょう。浜に隠れていては、主に出会えません」
 同枢機卿は続ける。「ペトロの舟が口論する弟子たちでいっぱいだったなら、私たちは教皇にとって何の助けにもならないでしょう。愛のうちに互いに平和を保つなら、たとえ意見が違っても、さらに、神がおられないと感じるときでさえ、実際にはそこに現存しておられるでしょう」
 レオ14世初の臨時枢機卿会議では、枢機卿らの投票によって決まった二つの議題――福音宣教とシノダリティー(共に歩む教会)――が選ばれ、総勢170人の枢機卿が21のグループに分かれて、世界代表司教会議(シノドス)で行われた「霊における会話」という手法を用いて識別した。

1月8日、就任後初めての臨時枢機卿会議に集まった枢機卿らとバチカンの聖ペトロ大聖堂でミサを司式する教皇レオ14世 (CNS photo/Vatican Media)
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