【ローマ1月12日OSV】イランでの反政府デモがインターネットの遮断と当局による武力弾圧にもかかわらず続いている中、教皇レオ14世は危険な状況の拡大に憂慮を表明している。
教皇レオは1月11日、バチカンのサンピエトロ広場に集まった人々と共に「お告げの祈り」を唱えた後、「私の思いは、ここ数日、中東地域の特にイランとシリアで起こっていることに向かっています」と語った。シリアでは北部アレッポで、暫定政府部隊とクルド人勢力主体の民兵組織の衝突が起こっていた。
教皇は、「多数の人々の死につながっている緊張が続いている」ことを嘆いた。
「私は願い、祈ります。対話と平和が粘り強く育まれ、社会全体の共通善が追求されますように」と教皇は付け加えた。
最高指導者アヤトラ・アリー・ハメネイ師が率いるイランのイスラム政権に対する抗議行動は初めてではないが、昨年12月末からの今回の大規模デモは、同国の経済崩壊と物価高騰が引き金になり起こった。
全土に広がっている抗議デモは、ハメネイ政権にとって近年で最大の脅威となっていて、政府軍による激しい弾圧が続いている。
AP通信の報道によると、政府軍による弾圧で少なくとも544人が死亡したという。インターネットの遮断により情報が少ないため、実際の死者数はさらに多いとみられる。
英国に本拠を置き、イラン発のニュースを配信する報道機関「イラン・インターナショナル」は、「控えめに見積もっても、過去48時間にイラン全土で殺害された人は、少なくとも2000人に上る」としている。

