教皇、「反ユダヤ主義暴力」非難 シドニーの「テロによる虐殺」

【バチカン12月15日CNS】教皇レオ14世は12月15日、オーストラリア・シドニーで起こったユダヤ教の祝祭「ハヌカ」を祝うユダヤ系住民へのテロ攻撃を非難し、「このような形の反ユダヤ主義的な暴力はもうたくさんです!私たちの心から憎しみを根絶しなければなりません」と訴えた。
 教皇レオは、前日の14日に「発生したテロ攻撃による虐殺の犠牲者」のために祈った。シドニーの有名な観光地ボンダイビーチ付近でユダヤ教の祝祭を祝う人々に男2人が発砲し、少なくとも15人が死亡、40人以上が負傷した。
 教皇は15日、バチカンのサンピエトロ広場でのクリスマスツリーや降誕の場面と謁見ホールのクリスマスの装飾を提供した各国の政府関係者や芸術家、寄贈者へのあいさつで、前日の銃撃テロ事件に言及した。
 降誕の場面とツリーは「信仰と希望のしるしです」と教皇レオは強調する。バチカンに来て見ても、自宅の馬小屋とツリーで観想しても、「私たちは主に祈り、平和ときょうだい愛のたまもののうちに私たちを新しくしてくださることを願います」。
 「私たちは、戦争や暴力に苦しむ人々のために共に祈りましょう」と教皇は呼びかけ、特にシドニーでの銃撃テロ攻撃の犠牲者を「今日、主に委ねたいのです」と付け加えた。

12月15日、オーストラリア・シドニーのボンダイパビリオンで、前日の銃撃テロ事件の犠牲者のために祈る市民たち (OSV News photo/Hollie Adams, Reuters)
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