2027年のワールドユースデー(WYD/世界青年の日)ソウル大会に向け、韓国から到着して日本国内4カ所を巡っている十字架と聖母マリアのイコンが5月3日、2番目の巡回地となる大阪高松教区に到着し、信者たちの歓迎を受けた。(福岡での巡回記事=https://cj-news.org/domestic/dioceses/1208/)
3日の夕刻には、大阪高松カテドラル玉造教会(大阪市)で、十字架とイコンを前に「テゼの祈り」が行われたほか、翌4日の主日のミサには約400人が参加して、十字架行列と十字架礼拝を行った。
ミサの司式をする予定だった同教区の前田万葉枢機卿が、コンクラーベ(教皇選挙)に参加するために不在となったことから、京都教区の大塚喜直司教が主司式した。説教を担当した大阪高松教区青少年司牧委員会の春名昌哉神父は、自身がこれまで3回参加したWYD世界大会での体験を分かち合い、2027年に韓国・ソウルで開かれる同大会に、多くの青年たちに参加してほしいと呼びかけた。
ミサ後には、日本人と外国籍の青年信徒たちが一緒に「青年の集い」を開いた。青年たちは、十字架とイコンの近くで一緒に写真を撮るなどして、なかなか立ち去ろうとしなかった。
2日とも行事に参加し、リーダーの一人として集いを準備したベトナム人のペトロ・ウェン・フー・ジャプさん(31)は、普段は建設現場の監督として、また5歳と2歳の娘の父親として忙しい日々を送っている。今回の集いで役割を受けた当初は「仕事が増えてしまうな」と感じた。だが実際に仲間たちが集まり、喜ぶ姿を見て、気持ちが変わったという。
「僕の娘たちにも、成長したらいつかWYD世界大会に参加してほしいなと思う気持ちになりました。今、周りの青年たちはまだ言語別にグループをつくりがちですが、日本人も韓国人も、フィリピン人もベトナム人も、一つになれるような青年大会をまず日本国内で来年、開けたらいいなと思います。そしてその青年たちみんなで、一緒に2027年、韓国・ソウルでのWYD世界大会に参加すること。それが僕の夢です」と話した。
