今年度の日本カトリック映画賞が、呉美保(オ・ミポ)監督の『ふつうの子ども』に贈られることが決まった。この賞は年1回、カトリックの精神に合致するテーマを描いた優秀な映画作品の監督に贈られるもので、今年で50回を数える。
受賞作『ふつうの子ども』では、子ども同士の人間関係が写実的に描かれている。主人公の上田唯士(ゆいし)は「いたってふつうの男の子」で、両親と3人で暮らす小学校4年生。物語では唯士が、同じクラスの「気になる」女子と「ちょっぴり問題児」の男子と共に〝環境活動〟に取り組み始めるが、それが思わぬ方向に転がり出していく。
映画賞を主催するシグニスジャパン(カトリックメディア協議会)の顧問司祭、晴佐久(はれさく)昌英神父(東京教区)は本作について、「子役の演じる劇映画でありながら、ドキュメンタリーよりも子どもの真実を映し出すという、不可能に近い二刀流を成功させた奇跡の作品」と評価し、本来子どもたちのうちに秘められている力こそが、「今病んでいる人類を根底から救う力なのではないか」と述べている。
授賞式は7月5日、東京・千代田区の暁星(ぎょうせい)学園講堂で行われる。当日は授賞式に続いて映画上映会が行われ、呉監督と晴佐久神父の対談も予定されている。詳細はシグニスジャパンの公式サイト参照。授賞式のチケット申し込みはこちら参照。 (※写真©2025「ふつうの子ども」製作委員会)



