【バチカン1月28日CNS】教皇レオ14世は、あらゆる形の反ユダヤ主義、偏見、抑圧、迫害を終わらせるよう訴えた。
「集団殺りく(ジェノサイド)の恐怖が二度といかなる民族にも降りかかることがなく、相互の尊重と共通善に基づく社会が築かれるように常に警戒を怠らないことを、国際社会にあらためて呼びかけます」と教皇は1月28日、パウロ6世ホールで行われた一般謁見での訪問客へのあいさつの中で呼びかけた。
毎年1月27日は、「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」となっていることを受けて、教皇は同国際デーについて触れた。1945年のこの日に、ソビエト軍がアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所を解放した。この収容所は、ナチスが設置した中でも最大規模で多数の死者を出した。ホロコーストで犠牲になった600万人のうち約110万人以上がここで亡くなっている。
「毎年行われるこの悲しみに満ちた記念の機会に、私は、反ユダヤ主義もなく、あらゆる人間に対する偏見、抑圧、迫害もない世界を与えてくださることを全能の神に願います」と教皇は祈る。
あらゆる反ユダヤ主義に立ち向かう
教皇は、当日の27日には、X(旧ツイッター)で「教会は、あらゆる形の反ユダヤ主義に対して、第2バチカン公会議の公文書 『キリスト教以外の諸宗教に対する教会の態度についての宣言』で示されている揺るぎない立場に忠実であり続けていることを思い起こしたいと思います。教会は、民族、言語、国籍、あるいは宗教に基づく、あらゆる差別と嫌がらせを拒絶します」とコメントしていた。
同じ日の遅く、ローマ南東に位置するカステルガンドルフォの教皇夏季別荘からの帰り際に、記者団に対し、平和のために祈ることの重要性を強調した。
中東情勢、特に米海軍の誘導ミサイル駆逐艦を伴う原子力空母「USSエイブラハム・リンカーン」が配備されたことを問われると、教皇は「私たちは平和のために、たくさん祈らなければならないとしか言えません」とだけ答えた。
普通のありふれた人々は、「小さく」ちっぽけなものに思えるかもしれないが、「私たちは声を上げることができます。今日は特にショア―(ホロコースト)犠牲者を想起する日ですから、問題解決のために暴力ではなく、対話の道を常に探る必要があります」と付け加え、「あらゆる形態の反ユダヤ主義に立ち向かいましょう」と力を込めた。

