教皇、移動の機中記者会見 ガザとウクライナでの平和

【トルコからレバノンへ移動の機中11月30日CNS】教皇レオ14世は11月30日、初の国外訪問を行ったトルコからレバノンへ向かう機中で記者団に、前任者たちと同様に機中記者会見を開くことを示した。
 2時間のフライトの途中で、教皇は記者団の区画に現れて、自身の訪問の教会一致に関する重要性を説明し、トルコの記者2人からの質問に答えた。
 教皇レオは11月27日、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領と非公開で会談していたが、バチカンも同大統領も会談についての声明を発表していない。
 記者の1人が教皇に、両者はウクライナとパレスチナ・ガザで続く戦争について話したかと質問し、教皇は話題に上ったと答えた。
 「今回の訪問では、平和の使者となることが特にテーマとなっていました。その地域全体の平和を促進したいからです」と教皇は説明した。
 ガザについては、「聖座(バチカン)は長年にわたって公式に、『2国家解決』の提案を支持してきました」と教皇は明言する。この解決策は、イスラエルとパレスチナが聖地で、完全な独立国家として、画定された国境の中で安全に存在することを保障する。
 「私たちが皆、承知しているように、イスラエルはその解決策を受け入れませんが、私たちは、それだけが現地で続いている紛争への唯一可能な解決策だと見ています」と教皇は強調する。
 「私たちはイスラエルとも友好関係があります」と教皇は付け加えた。「そして私たちは、双方の間の仲介者として、全ての人に公正な解決策に至る助けとなる声を上げていこうとしています」
 教皇レオ14世は、エルドアン大統領が繰り返し、ウクライナとロシアの和平について直接交渉を仲介することに意欲を示していたとも語った。
 「不幸なことに、私たちはいまだに解決を見ていません。ですが今日、具体的な和平案が提示されています。そして私たちが願うのは、エルドアン大統領がウクライナとロシア、米国の大統領との関係を生かして、この意味での対話と停戦の実現の助けとなり、この紛争、ウクライナでの戦争をどう解決するのかを見守ることです」

11月30日、トルコからレバノンへ移動する機中で開いた記者会見で、記者からの質問に答える教皇レオ14世 (CNS photo/Lola Gomez)


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