【バチカン11月21日CNS】教皇レオ14世は11月21日、カトリック教会の慈善の業の活動がキリスト教信仰の信頼性を高める証しになっているとして、信仰を行いで生きている国際カリタスのメンバーたちに感謝を表した。
「私は使徒的勧告『わたしはあなたを愛している――貧しい人々への愛について』(ディレクシ・テ)の中でまさにこの神秘を考察しました。私たちがキリストから受け取る愛は、個人的な宝ではなく、常に私たちの手に委ねられている使命です」と教皇はバチカン使徒宮殿で、国際カリタス代表会議(理事会)のメンバーたちに語った。
「愛は私たちを派遣します。愛は私たちを奉仕者とします。愛は他者の傷に対して私たちの目を開きます」と教皇は付け加えた。
国際カリタスはバチカンに本部を置き、全世界の200以上の国や地域で活動するカトリック救援活動団体の連合体としての役割を果たす。
国際カリタスの理事会に当たる代表会議は、東京教区大司教の菊地功枢機卿が務める総裁と各地域カリタスの総裁、選挙で選ばれる地域代表と青年の代表2人で構成される。
国際カリタスと世界各国のカリタスなどの救援活動団体は、「貧しい人々、底辺に置かれた人々、見捨てられた人々、放棄された人々に対するキリストの優先」という教会の宣言の生きた模範だと教皇レオは、教皇フランシスコの言葉を引用して称賛する。
「実際、このビジョンは聖体そのもののうちに見いだされます。聖体において、主は『世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれた』(ヨハネ13・1)からです」と教皇は続ける。
正義と平和と真理が「世界における教会の活動を支える三つの柱」だと教皇は指摘し、これらは抽象的な観念ではなく、カリタスの日々の活動だと強調する。
「皆さんが避難民の家族に同伴するとき、あるいは、貧しい人の権利を擁護するとき、あるいは忘れられた人々に心から耳を傾けるとき、教会の証しはいっそう信頼の置けるものとなるのです」と教皇レオ14世は付け加えた。

