第1回シグニス動画フェスティバル 受賞作6作品決定 5月3日に授賞式

「福音の輝き」を3分以内で表現する動画の製作を呼びかけた「第1回シグニス動画フェスティバル」が、シグニス・ジャパン(カトリックメディア協議会)の主催で行われ、応募作の中から6作品が各賞を受賞した。表彰式は5月3日に東京・千代田区の岐部ホールで行われる。
 「カトリック広報担当司教賞」が贈られたのは、乃木リリーさん製作の「Luis de Almeida (ルイス・デ・アルメイダ)500年目の巡礼」。ルイス・デ・アルメイダは16世紀に来日した宣教師で、当時の日本の医療や福祉に大きく貢献した。作品はアルメイダにゆかりのある土地の映像をつなぎ、その足跡をたどっている。この作品について、カトリック広報担当司教の酒井俊弘補佐司教(シグニス・ジャパン顧問/大阪高松教区)は、「カトリック教会が祝っている2025聖年のモットーである『希望の巡礼者』に関連付けて、生誕500年を迎えたルイス・デ・アルメイダにスポットを当てた点」を評価したと述べている。
 「シグニス大賞」に選ばれたのは、玉田小右(たまだ・こすけ)さん製作の「あの日の青島(チンタオ)」。10人ほどの身内で中国の青島に旅した際の食事風景を撮影した作品で、人と人のつながりの温かさがにじみ出ている。選者の一人、映画監督の松本准平さんは、「この映画の美しいショットはいずれも、機械の眼差(まなざ)しを越え、作り手の作為すら凌駕(りょうが)して、神がその場に共にいて・一人ひとりを眼指しているかのようである」と評している。 
 全作品と選評は、特設ページ(https://signisgoodnews.sakura.ne.jp/movie-festival/)で見ることができる。表彰式では審査員の酒井司教、松本監督らによるトークショーも予定されており、誰でも参加できる。オンライン参加も可能。詳細は上記同ページを参照。
 日本にも支部があるシグニス(SIGNIS)は教皇庁認可の下、同広報省と連携する国際的活動団体。今回のフェスティバルは、2年前まで日本聖書協会が行っていた「聖書動画コンテスト」を引き継ぐ形で行われた。

「カトリック広報担当司教賞」受賞、乃木リリーさん製作の「Luis de Almeida (ルイス・デ・アルメイダ)500年目の巡礼」から
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