【ローマ11月2日CNS】キリスト者は「死者の日」に墓参りをして、愛する故人を追悼するときに、この世の生を終える時に再び主と共に再会できることを信じている、と教皇レオ14世は語った。
 教皇は11月2日、死者の日に、面積が80ヘクタール以上もあるローマ最大のベラーノ墓地でミサをささげた。
 「主は私たちを待っていてくださいます。そして私たちが地上の旅を終えて、ついに主と会う時、私たちは主と共に、そして愛する先に逝っていた人たちと共に喜びにあふれるのです」と教皇は、墓地内の通路に集まっていた2000人以上の人々に語りかけた。
 「この確約が私たちを支え、私たちの涙を拭い、私たちのまなざしを、決して尽きることのない未来への希望に向けさせてくれますように」と教皇は祈る。
 教皇レオ14世は墓地に到着した際に、一つの墓の前に白いバラの花束を手向けた。ミサ後には聖水で墓地の墓を祝福し、会衆を伝統的な祈りである「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照(てら)し給え」に導いた。
 「イエスの復活に基づく希望」
 教皇は説教の始めに、ベラーノ墓地に葬られている人々について話し、会衆に向かって、こう語った。「私たちは心のうちに、故人を抱き続けています。そして毎日、私たちが生きる日々に、故人の記憶は生き生きと残り続けます」
 教皇は続ける。「しばしば、故人のことが思い出されます。そして私たちは、故人と共にしたことを追体験するのです。いろいろな場所、自分の家に残る香り、そうしたことが私たちの愛する人、今はもうそばにいない人のことを思わせて、その記憶が生き生きと残ります」
 イエスが死に打ち勝ったことを信じる者にとって、「それは後戻りすることではありません。かえって、私たちの旅の目的地に向かって、前を見つめることなのです。神が私たちに約束してくださった安全な港へ、私たちを待っている終わりのない祝宴へと向かう旅なのです」。
 教皇はさらに続ける。「私たちはそこで、復活された主と私たちの愛する人たちに囲まれて、永遠の祝宴の喜びを味わうことになります」
 教皇レオ14世は付け加えた。永遠のいのちを信じることは、「愛する人との別れの痛みを和らげるための幻想ではなく、ただの人間的な楽観主義でもありません。イエスの復活に基づく希望なのです。主は死に打ち勝ち、私たちのために、いのちの完成への道を開いてくださったのです」。

