【バチカン10月27日CNS】第1ニケア公会議と信条から1700年の記念と中東地域の平和への希望を確かにするため、教皇レオ14世は11月27日から12月2日まで、トルコとレバノンを訪問する。
バチカンは10月27日、教皇レオの就任後初の国外訪問の日程を公表した。
かつてニケアだったトルコのイズニクへの訪問は、元は教皇フランシスコによって計画されていた。それを受けた教皇レオは選出後すぐに、東方正教会コンスタンティノープル総主教のバルトロマイ1世と同公会議開催1700年を共に記念する意向を表明していた。
教皇レオは7月にカトリック系オンラインメディアの「クラックス」によるインタビューに応じ、ニケア公会議の記念は当初、教皇と総主教の共同の巡礼とする計画だったが、自身が他教派の教会指導者も招くことを提案したと語った。信条の起草は「いくつかの分裂が起こる前」に行われ、実際には「共通の信仰告白」となっている、と教皇は説明していた。
バルトロマイ1世は10月22日、トルコ・イスタンブールでの典礼で、古来の「5人の総主教(総大司教)」のうち、残りの3人を自身と教皇による祝賀に加わるよう招待したと「オーソドックス・タイムズ」がウェブサイトで伝えている。招待された3人は、ギリシャ正教会エルサレム総主教のテオフィロス3世、アレクサンドリア総主教のテオドロス2世、アンティオキア総主教のヨアニス10世。

レバノンでは爆発事故犠牲者追悼
レバノンのマロン典礼カトリック教会バトルーン教区のムニル・ハイララー司教は10月21日、バチカンニュースにこう語った。トルコ訪問はカトリック教会と東方正教会の間の対話の重要な機会となる一方で、「紛争と経済、政治、人道危機に苦しむ」レバノンへの訪問は、地政学上のレベルで平和について話し、証しをする機会となる。
教皇レオは2020年に首都ベイルートの港で発生した大爆発事故の犠牲者追悼を沈黙の祈りで行う予定。事故では200人以上が死亡し、約7000人が負傷、30万人以上が家を破壊されて住む場所を失った。港はキリスト教徒が多く住む地区に近いため、多数のキリスト教徒が死亡した。

