【バチカン9月24日CNS】教皇レオ14世は世界のカトリック信者に向けて、10月には毎日、平和のためにロザリオの祈りを唱えるよう呼びかけた。
教皇は9月24日、バチカンのサンピエトロ広場で開いた一般謁見の最後に、この呼びかけを行った。前日には、パレスチナ・ガザで唯一のラテン典礼カトリック小教区である北部ガザ市の聖家族教会の主任司祭と電話で話したことを明かしていた。
「神に感謝。小教区の皆さんは無事です」が、イスラエル軍の侵攻は「より近くに迫っています」と教皇は9月23日、休息のため日帰りで訪れていたローマ南東30キロのカステルガンドルフォからバチカンに戻る前に記者団に語った。聖家族教会は、ガザの数百人の住民の避難所として支援を続けている。
英国とカナダ、オーストラリアは9月21日、フランスは22日、パレスチナを公式に国家として承認し、バチカンなど既に承認している約150カ国に加わった。このことで状況は改善に向かうかと質問された教皇レオ14世は、記者団に「貢献する可能性はあるかもしれません。ただ現時点では、実際に相手側には耳を傾ける意志が見られないので、今は対話が決裂状態です」と率直に語った。
欧州の情勢とロシアがウクライナへの侵攻を続けていることについては、教皇はこう答える。「誰かが緊張の激化を求めていますから、ますます危険な状態が続いていきます」
必要なことは「軍事的な侵攻をやめて」、対話のテーブルに着くことだと、教皇は強調した。
教皇レオ14世は9月24日の一般謁見で、10月が近づいていて、7日は「ロザリオの聖母マリア」の記念日であり、カトリック教会は伝統的に10月をロザリオの月と定めていると指摘した。
「私は全ての人に、来月の間の毎日、平和のためにロザリオの祈りを唱えるよう呼びかけます。個人で、そして家庭や共同体と共に祈ってください」
教皇はさらに、バチカン関係者や職員にも、10月の毎日午後7時から、聖ペトロ大聖堂で共にロザリオの祈りを唱えるよう求めた。
そして特に、全ての人に向けて、10月11日にはサンピエトロ広場でささげられる聖年の「マリアの霊性の祝祭の晩の祈りで」、1962年10月11日に始まった「第2バチカン公会議の開会記念日も思い起こす」よう促した。
