主の現存に伴う喜びと畏敬を 教皇、祭壇奉仕者たちに説く

【バチカン8月25日CNS】ミサに参加する全てのカトリック信者、特に祭壇奉仕者は、イエスの現存にあずかることに喜びを覚えるはずだ、と教皇レオ14世は強調する。
 「それでも、ミサは常に真剣で荘厳な時です。畏敬にあふれているのです。皆さんの姿勢と沈黙、皆さんの奉仕が示す威厳、典礼の美しさ、所作の秩序と尊厳は、信者たちを神秘の聖なる偉大さに導く助けとなります」と教皇は8月25日、フランスの18教区から訪れた350人以上の祭壇奉仕者たちとの謁見で指摘した。
 12歳から20歳までの男女の祭壇奉仕者たちが、聖年の巡礼でローマを訪れていた。
 教皇レオ14世はフランス語であいさつ文を読み上げ、祭壇奉仕者たちに期待することを伝えた。「イエスが皆さんに向けて下さるかもしれない、司祭職のうちにもっと近くでご自分に従ってほしいと望まれる呼びかけを意識し続けてください」
 「私は皆さんの若くて、熱意にあふれていて、おおらかな良心に話しかけています」と教皇は続ける。「そして、ぜひ聞いてほしいことを皆さんに言います。たとえ、それが少し耳障りでも。フランスと世界で司祭が不足していることは、大変な不幸です。教会にとっての不幸です」
 教皇レオ14世は祈る。若者たちが主日ごとに、「そうした召命の素晴らしさと喜びと必要を見いだしますように。司祭の生活は何と素晴らしいことでしょうか。毎日、イエスに特別な方法で出会い、世界に主を示すのです」。

 ご自分を与えてくださる神との出会い
 
 教皇は巡礼でローマを訪れている祭壇奉仕者の一人一人に勧める。「あなたの心の静けさの中で、イエスと話す時間をつくって、もっともっとイエスを愛してください。主のただ一つの願いは、あなたの人生に関わって、あなたを内面から照らし、あなたの最良で一番忠実な友となることなのです」
 「私たちのカトリック信仰の最も素晴らしい真理は、想像することも願うこともできないほどの美しさです。天と地の創造主である神が、私たち被造物のために苦しみ、死ぬことを望まれたのです。神は死に至るまで、私たちを愛されました」と教皇は続ける。
 ミサをささげるたびごとに、教会は「皆さんが喜びと奉仕することへの誇りを感じる聖体を祝うことで」、キリストのいけにえを「守り伝えていきます」。
 「聖体は教会の宝であり、宝の中の宝です」と教皇は強調する。
 「大切な祭壇奉仕者の皆さん、ミサを祝うことで私たちは今日、救われます。ミサは今日、世界を救います」と教皇レオ14世は若者たちに語りかける。「ミサはキリスト者の人生と教会生活で最も重要な出来事なのです。それは神が愛のうちに何度でも、ご自分を私たちに与えてくださるからです」

8月25日、バチカン使徒宮殿のクレメンスの間で、フランスからの祭壇奉仕者たちにあいさつする教皇レオ14世。フランスの18教区から350人以上の祭壇奉仕者たちが、聖年のローマへの巡礼に参加していた(CNSphoto/ Vatican Media)
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