【バチカン8月19日CNS】教皇レオ14世は8月19日、イタリア中部プレネスティーニ山脈の町グアダニョーロ郊外にあるメントレッラの「恵みの聖母」巡礼所を私的に訪問した。
夏季避暑地のカステルガンドルフォ滞在最後の日となった同日朝、北東に1時間ほど離れた巡礼所の教会と「聖ベネディクトの洞窟」で祈るための訪問だった。伝承によると、聖ベネディクトは6世紀初めに、この洞窟で2年間暮らしたとされている。
教皇レオ14世は、1857年から巡礼所を管理している「ご復活修道会」のポーランド人司祭と共に教会を訪れ、「お告げの祈り」を共に唱える前の正午に教会の鐘を鳴らした。
教皇は午後にカステルガンドルフォの教皇夏季別荘へ戻り、夜にはバチカンに帰った。
聖ヨハネ・パウロ2世も頻繁に訪問
聖ヨハネ・パウロ2世教皇は、司教または枢機卿だった時にしばしば、メントレッラの巡礼所を訪れていて、1978年に教皇に選出されたコンクラーベの前にも祈るために訪れ、選出の2週間後にも訪れていた。
「山あいに隠れたこの場所は、とりわけ私を魅了してきました。ここからは視界が大きく開け、イタリアの壮大な景色を眺めることができるのです」と聖ヨハネ・パウロ2世は、78年10月29日に訪れた際に語っていた。
マリアは神のお告げを受けた後、「山里」に向かい、いとこのエリザベトを訪ねて、そこで「マニフィカト」を歌った。
「山々の中でも、私はここに来たかったのです。マリアの足下で『マニフィカト』を歌うためです」と聖ヨハネ・パウロ2世は話していた。
そのちょうど27年後、教皇ベネディクト16世は2005年10月29日に、聖ヨハネ・パウロ2世の訪問を記念してメントレッラを私的に訪れた。
伝承によると、標高約1000㍍にある巡礼所は、元は4世紀にコンスタンティヌス帝の命により建てられたとされている。
