教皇、教会の立場を再び強調 ガザとウクライナと共にある

【バチカン8月3日CNS】教皇レオ14世は8月3日、連帯と平和のメッセージで、カトリック教会はガザとウクライナを含む世界の紛争地の若者たちと共にあると宣言した。
 教皇は「青年の祝祭」の閉会ミサに参加した100万人以上の若者たちと「お告げの祈り」を唱える前に、教会は「いまだかつてないほどに、他の人たちによってもたらされた最も重大な悪に苦しむ若者たちと共にあります」と強調した。
 「私たちはガザの若者たちと共にいます。ウクライナの若者たち、そして戦争に血塗られたあらゆる地域の若者たちと共にいます」と教皇は英語で語った。「私の若い兄弟姉妹の皆さん、皆さんは違った世界が可能だということのしるしです。紛争が武器ではなく対話で解決される、きょうだい愛と友情の世界です」
 教皇がガザの名前を口にすると、ローマ郊外のトル・ベルガータに集まった男女の若者たちから拍手と歓声が湧き起こった。ベニヤミン・ネタニヤフ首相が率いるイスラエル政府に対する国際社会からの圧力が強まっていて、イスラエルは故意にガザの住民を飢餓に陥れているとして非難を浴びている。
 教皇レオ14世は7月27日の「お告げの祈り」の際にも、ガザでの危機的な飢餓に憂慮を表明し、「現地では民間人が絶望的な飢餓に苦しみ、暴力と死にさらされているのです」と指摘していた。

 次回ワールドユースデー大会に招く
 主の勝利を証しする希望の巡礼者に

 
 教皇は今回の「お告げの祈り」の前の言葉で、「ぶどうの木の枝としてイエスと一つになることで、皆さんはたくさんの実を結ぶでしょう」と若者たちにスペイン語で語りかけた。
 「皆さんは地の塩、世の光となります。家庭の中でも、友達と一緒でも、学校で、職場で、スポーツをする中でも、皆さんが生きるどこでも、皆さんは希望の種となります」と教皇は若者たちを励ます。
 教皇レオ14世は改めて、若者たちを2027年に韓国のソウルで開かれる次のワールドユースデー大会に参加するよう招き、「私たちの心の中で生きていて、復活のキリストの悪と死に対する勝利を告げ知らせる力を私たちにもたらす」希望のメッセージを届けるよう促した。
 「そして、若い希望の巡礼者である皆さんは、このことを地の果てまで証しすることになります。ですから、ぜひソウルで会いましょう。一緒に夢を見て、共に希望を抱いていきましょう」

8月3日、ローマ郊外のトル・ベルガータでささげられた「青年の祝祭」の閉会ミサの後、2027年のワールドユースデー大会が開かれる韓国からの巡礼者たちが横断幕や旗を掲げた (CNS photo/ Lola Gomez)
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